SEED STOCK MAGAZINE

観葉植物が枯れた原因は?枯れた場合の対処法も解説

大切に育てている観葉植物が、ある日突然元気がなくなり、枯れてしまったらとても悲しいですよね。

実際には突然枯れるのではなく、何らかの原因によって少しずつ弱ってしまい、結果として枯れてしまうことが考えられます。

観葉植物は日光や水、温度、湿度などさまざまな要素によって成長し、元気な状態を保っています。

これらが一つでも欠けてしまうと枯れてしまう繊細な植物でもあるのです。

観葉植物の状態を毎日チェックして、弱りかけていないか、枯れていないか少しでも早く気づいて対処することが大切です。

今回は、観葉植物がどのような状態になると枯れていると考えるべきなのか、また枯れてしまう原因や枯れた状態からどのように対処するべきかについてお伝えします。

観葉植物が枯れている場合の症状

観葉植物の元気がなくなってくると、すぐに枯れているのかを明確に判断するのは難しいかと思います。

そこで、「枯れている」とは具体的にどのような状態なのかお伝えします。

葉の変色や衰え・葉が落ちる

観葉植物において葉の部分はとても重要です。観葉植物が枯れてくると、まず影響が出るのが葉の部分です。

葉がしおれてしまいハリやツヤが感じられなかったり、色が変色して本来の緑色よりも薄くなってしまったり、黄色っぽい色に変わってしまったりします。

さらに葉が完全に枯れてしまうと茶色や黒っぽい色に変化してしまい、葉であることがわからない状態にまで悪化してしまうことも。

また、葉に栄養が行き渡らなくなると葉の状態を保つことが難しくなり、落ちてしまいます。

茎が弱っている

観葉植物が枯れてくると、葉と同様に茎にも影響が出ます。

何らかの原因によって十分な栄養が届かなくなると、茎が弱ってしまう、曲がって立ち枯れてしまうといった症状が現れます。

枯れたまま放置してしまうとさらに悪化して茎が腐ってしまい、黒くなって柔らかくなり、茎がドロドロの状態になってしまうこともあります。

成長に影響が出ている

観葉植物が一部でも枯れてしまうと、成長に影響が出ることがあります。

たとえば本来の成長速度よりも遅くなり、新しい葉を出さない、花が咲かないなどです。

観葉植物は茎や葉、根までしっかりと必要な栄養が行き渡っていることでいきいきとした状態を保つことができ、成長にもつながります。

もし観葉植物の成長が止まっていると感じたら、葉や茎など弱って枯れてしまっている部分が見受けられるかもしれません。

観葉植物が枯れてしまう原因

観葉植物の元気がなくなり、枯れてしまうのには必ず何らかの理由や原因があります。

状態を良く保ち成長を促すためには色々な要素が揃っている必要があり、考えられる原因も多岐にわたりますので、ここで確認してみましょう。

水やりの過不足

  • 水不足の症状:葉がしおれる・茶色くなる・葉が落ちる
  • 水のやりすぎの症状:葉が黄色くなる・茎や根が腐る

観葉植物に適した水やりができていないと、水不足も水のやり過ぎも枯れる原因になります。

土が常に乾いている状態や、水やりをしたときに鉢の下から水が出てくるまで与えていない場合には、水不足が考えられます。

また扇風機やエアコンなど、乾燥を促進させる電化製品の近くに観葉植物を置いている場合は、通常通り水やりをしていても土が乾燥している可能性が高いです。

一方で水やりの頻度が高すぎると土が大量の水を含んだまま乾燥しなくなり、酸素の通り道を防いでしまうことになるので枯れる原因になります。

観葉植物の種類にあった水やりの頻度や量は異なりますが、常に土が湿っている状態の場合には要注意です。

まずは自分の観葉植物に合った水やりの頻度や水の量を知ったうえで、土の表面が乾燥したら鉢の底から水が出てくる程度にたっぷりと水をあげましょう。

そして底に溜まった水は都度捨てるようにしてください。

日光不足または日焼け

  • 日光不足の症状:葉が黄色くなる・茶色い斑点ができる
  • 水のやりすぎの症状:葉が薄くなる・茎が徒長する・花が咲かない

日光不足は観葉植物の光合成を妨げることになり、成長を止めてしまうだけでなく、枯れる原因にもつながります。

日照不足になると葉の色に影響が出やすく、本来持っている色よりも薄くなってしまうことが多いです。

一方で日が当たりすぎてしまっても同様に葉の色に影響が出ることがあります。

とくに真夏の直射日光や夕日などが直接差し込むような位置に観葉植物を置いている場合には、日の当たりすぎかもしれません。

日を当てすぎると葉の温度が急激に高くなり、葉の組織が死んでしまうことで斑点が広がるなど枯れる原因となります。

光合成を促す適度な日差しは必要ですが、季節や時間帯によって明らかに日光を浴びている場合は、観葉植物の置く位置を再度検討したり、カーテンなどを利用して直射日光を避ける工夫をしましょう。

根詰まりにより水や栄養を十分に吸収できていない

  • 症状:葉が黄色くなる・新芽が出ない・根が鉢底から出てくる

根詰まりとは、観葉植物が成長しているにも関わらず、植え替えをせずに小さい鉢で育てていることで根がそれ以上伸びることができず、成長が止められている状態のことをいいます。

鉢に根が張り巡らされていると水を与えてもうまく吸収できなくなり、結果として乾燥のきっかけになります。

土の酸欠状態が続き、根の成長を止めてしまうことで弱って枯れる原因につながるのです。

鉢底から根がはみ出している場合は、すぐにでも一回り大きな鉢を用意して植え替えるのが良いでしょう。

植え替えの際には土も新しくするとより栄養が行き渡りやすくなります。

病害虫の被害

  • 症状:虫がいる・葉が変色する・斑点ができる

観葉植物は室内で育てていても病気や害虫の被害を受ける可能性があります。

たとえば虫一匹だとしても、アブラムシやハダニなどを放って置くと繁殖して観葉植物に棲み着き、枯れる原因になります。

とくに室外で育てている場合は注意が必要です。いずれも防虫スプレーなどをうまく利用することで予防、対策ができます。

他にも、カビが生えたり、植物特有の病気にかかることで観葉植物が枯れることも少なくありません。

葉に異変が見られたら、害虫や病気を疑って他に症状が出ている部分がないか確認し原因を突き止めることが大切です。

観葉植物が枯れた場合は諦めるべき?

もし観葉植物が枯れている状態だとしても、可能ならばもう一度元気な状態に戻ってほしいですよね。

観葉植物全体が完全に枯れきっていないとしたら、元気な状態に戻る可能性はあります。

元気な部分の茎や葉を利用して挿し木や葉挿しをすることで新しく育てることもできます。

まずは以下の方法を試してみてください。それでも立て直せない場合には処分も検討してください。

枯れた部分を取り除く

まずは枯れている部分を取り除く作業を行いましょう。

枯れてしまった葉や茎は元に戻りませんので、取り除くことで元気な部分に集中的に栄養を渡らせるようにします。枯れた部分を放って置くと広がってしまう可能性も高いです。

元気な葉はできるだけ残すのが良いですが、もし観葉植物全体に対して半分以上が枯れてしまっているなら、復活は難しいかもしれません。

また根腐れがひどい場合には剪定しても根からの栄養がうまく行き渡らない可能性もあります。

枯れた原因から適切な処置を行う

なぜ観葉植物が枯れてしまったのか、その原因を突き止めることができたら、適切なお手入れやお世話を行うことで元気を取り戻してくれることもあります。

水やりの過不足の場合には水やりの頻度や量を見直し、日光の問題には配置を再度検討する、根腐れや根詰まりについては植え替えを検討するといった、原因に合わせた対処法があります。

まずは自分の観葉植物にとってどのような状態が適切か知り、それに合うような環境を整えてあげることが大切です。

回復の兆候が見られれば復活可能

観葉植物の一部が一度枯れてしまっても、その後の対策や処置によって新しい芽が出てきたり、葉や茎にハリやツヤ、種類に合った適切な色が戻ってきたりした場合は回復の兆候です。

その後も適切な環境でお世話を続けることで回復する可能性がより高くなります。もちろん成長や回復の過程で枯れてしまった一部の葉などは随時取り除き、元気な部分の妨げにならないようにしましょう。

まとめ

家にいると当たり前のような存在になっているかもしれませんが、観葉植物が弱って枯れてしまうとショックも大きいものです。

どのような症状が出ていると観葉植物が弱っている状態なのかを知ることで、いち早くその変化にも気付けるようになりましょう。

また、観葉植物の種類によってもお世話の方法は異なりますが、枯れてしまう原因を知っておくことで、事前に対処することもできるでしょう。

そして万が一、一部でも枯れてしまっている状態を見つけたらすぐに今できる処置をしてください。

葉や根の部分に適切に栄養が行き渡ると、元気を取り戻してくれるはずです。

適切なお手入れ、お世話の方法で観葉植物とうまく付き合っていけると良いですね。

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