SEED STOCK MAGAZINE

観葉植物の種が発芽した後の管理方法を徹底解説!

観葉植物を種から育てる場合、発芽したあとの管理方法が重要です。

間違った管理方法だと発芽後に観葉植物がなかなか育たない場合があるため、十分注意しましょう。

この記事では、観葉植物の種が発芽したあとの管理方法や、間引きや植え替えのタイミングなどを解説しているため参考にしてください。

観葉植物の種が発芽したあとの管理方法

観葉植物の種が発芽したあとの管理方法で、注意すべき点は次のとおりです。

  • 置き場所(日光管理)
  • 発芽後の水やり
  • 発芽後の肥料の目安
  • カビ対策に殺菌は継続する

上記のいずれかが不適切だと、観葉植物が上手く育ちません。

せっかく発芽した観葉植物を無駄にしないためにも、正しい管理方法を事前に確認しておきましょう。

観葉植物の種が発芽したあとの管理方法について、詳しく解説します。

置き場所(日光管理)

観葉植物の種が発芽したら、日当たりの良い場所に置きましょう。

日光を浴びることで光合成が促されて、しっかりとした苗に育ちます。

ただし、苗を直射日光に当てすぎると葉焼けのリスクがあるため、発芽後の観葉植物の置き場所は半日陰のような明るいところがおすすめです。

発芽した観葉植物を育てる際は、日当たりだけでなく風通しの良さも重視しましょう。

適度な風にあてられることで観葉植物の徒長を防げますし、適度な湿度を保てます。

発芽後の水やり

観葉植物の種が発芽した直後は、腰水または霧吹きで水やりを行いましょう。

ただし、霧吹きだと与えられる水量が少なくなりがちなため、腰水での水やりをおすすめします。

腰水とは植物の水やり方法のひとつで、鉢植えの底に置いた水受け容器に水を張り、鉢底から水分を吸わせる方法です。

発芽直後の観葉植物は根が短く、通常の水やり方法では芽が倒れてしまう恐れがあるため、腰水で水やりを行ってください。

根がしっかりと張って葉が3枚ほど出てきたら、腰水を卒業して通常の水やりに切り替えても問題ありません。

発芽後の肥料の目安

発芽後の観葉植物に肥料を与える際は、推奨濃度の半分程度に薄めた液体肥料を使用します。

発芽直後の苗に固形肥料を与えると、効果が強すぎてかえって枯れる恐れがあるからです。

液体肥料は、苗の本葉が伸びてきたタイミングで与え始めましょう。

肥料を与える際は葉にかからないように十分注意し、株元に与えてください。

葉に散布しても良いと記載されている液体肥料以外のものは、水分が蒸発した際に液体肥料の成分だけが残り、葉にシミができてしまう恐れがあるからです。

発芽後の観葉植物に液体肥料を与える頻度は、2週間に1回程度で問題ありません。

肥料を与えすぎると、植物がひょろっと細長く育ってしまう「徒長」になるリスクがあるため、十分注意してください。

カビ対策に殺菌は継続する

観葉植物の種が発芽したあとも、カビ対策の殺菌は継続して行いましょう。

殺菌の方法は簡単で、ベンレートやホーマイなどの殺菌剤を水で薄め、霧吹きでかけるだけです。

殺菌剤を使用する際は、商品に記載されている使用方法や希釈量を必ず守ってください。

観葉植物が発芽したあとの間引きについて

観葉植物が発芽したあとに間引きを行う際は、タイミングの見極めが大切です。

間引きにはコツや注意点もあるため、失敗しないためにも事前に確認しておきましょう。

観葉植物が発芽したあとの間引きについて、詳しく解説します。

間引きのタイミング

観葉植物の発芽後に間引きを行うタイミングは、子葉が開いて苗が密集してきた頃です。

苗が密集しているにも関わらず間引きを行わずに放置すると、日光が奥まで十分に届かず、観葉植物が徒長してしまいます。

一度徒長してしまった観葉植物は元に戻らないため、間引きは早い段階で行いましょう。

間引きは、観葉植物の生長に合わせて複数回に分けて行うことも大切です。

一度にまとめて間引きを行わないことで苗同士が競うように育ち、丈夫な苗を厳選できます。

間引きの適切なタイミングがわからない場合は、葉と葉が触れ合ってきたら間引きを行うようにしていれば、基本的には問題ありません。

間引きのコツ

観葉植物の発芽後に間引きを行う際は、手で株元を押さえ、もう片方の手で間引きする苗をそっと抜きましょう。

手で抜くと残す苗を傷めてしまわないか心配な場合は、ピンセットやハサミを使用することもひとつの手です。

手だとスムーズに苗が抜けない場合は、無理に力を入れて引き抜かずにハサミを使用し、土のすぐ近くの部分で切ってください。

上手く抜けないのに無理やり手で引き抜いてしまうと、残したい苗まで抜ける恐れがあります。

間引きの注意点

間引きを行う際は、残す苗と間引きする苗をきちんと見極める必要があります。

残すべき苗は、茎が太くしっかりとしており、葉の色やツヤも良い苗です。

一方、次のいずれかに当てはまる苗は間引いても問題ありません。

  • 葉が変形しており病気になっている
  • タネを被ったままの状態が続いている
  • 茎が細くひょろっとしている
  • 左右の葉が不揃いになっている
  • 芽が白っぽい状態になっている
  • 苗の育ちが悪い

苗同士が密集している部分を間引きするときにどの苗を残すべきか悩んだ際は、ひとつの目安にしてみてください。

発芽してから植え替えを行うタイミング

観葉植物の発芽後、本葉が3枚以上になってきたら植え替えを行いましょう。

本葉が3枚以上になってくると、根が窮屈になってしまうからです。

観葉植物の苗の植え替えを行う際は、現在の鉢よりも少し大きいサイズの鉢を用意してください。

新しい鉢を用意したら、鉢底ネット・鉢底石・土の順に入れて、土に穴をあけます。

あとは、植え替えたい苗の根を切らないように土がついた状態で掘り上げ、新しい鉢に入れて土を根に被せるだけです。

苗の植え替えが完了したらすぐに、鉢底から抜けるくらいの量の水を与えましょう。

植え替え後すぐに水を与えることで、根と土が定着しやすくなります。

発芽後に植物が育たない原因

発芽後、観葉植物がなかなか育たない主な原因は次のとおりです。

  • 環境が適していない
  • 水や肥料の不足または過多
  • 根詰まりしている

前提として、発芽後に観葉植物が育つまでには数か月から1年ほどかかります。

発芽した観葉植物がなかなか育たない場合でも、最低でも数か月は様子を見ましょう。

発芽後に観葉植物が育たない原因について、詳しく解説します。

環境が適していない

発芽後に観葉植物がなかなか育たない場合、環境が最適ではない可能性があります。

次のいずれかが当てはまっていないか、一度確認してみましょう。

  • 日当たりが十分ではない
  • 温度・湿度が高すぎる、低すぎる
  • 風通しが悪い場所に置いている
  • カビが発生している

上記に当てはまるものがある場合はすぐに改善し、しばらく様子を見てください。

注意点として、観葉植物に直射日光を当てすぎると葉焼けを起こす危険性があります。

観葉植物の置き場所は、日当たりの良い半日陰を選びましょう。

環境を改善しても観葉植物が育たない場合は、他の原因が当てはまっていないか確認する必要があります。

水や肥料の不足または過多

水や肥料の不足または過多も、発芽後に観葉植物がなかなか育たない原因です。

水に関しては、少なすぎても多すぎても観葉植物に負担をかけてしまうため、土の様子を入念に確認した上で水やりを行いましょう。

水やりのタイミングがわからない場合は、土の表面が白っぽく乾きかけてきたら水を与えてください。

発芽後の観葉植物を育てる上で液体肥料は必要ですが、とにかく量を多く与えれば良いわけではありません。

液体肥料の濃度を必要以上に濃くする、頻繁に液体肥料を与えるなどの行為は、肥料焼けを引き起こす場合があります。

肥料焼けを起こすと根が傷んでしまうため、肥料を過度に与えないように十分注意してください。

根詰まりしている

発芽後に観葉植物がなかなか育たない場合、根詰まりを起こしている可能性もあります。

根詰まりとは、根が鉢の中で伸びすぎてしまい、隙間がなくなっている状態です。

根詰まりの状態を放置すると観葉植物が弱り、根腐れを起こす恐れがあるため、十分注意してください。

観葉植物が根詰まりを起こしているサインは、鉢の底から根が飛び出している、土がすぐに乾き十分に保水できていないなどです。

根詰まりが起きている場合は、現在の鉢よりも一回り大きいサイズの鉢に植え替えてください。

まとめ

観葉植物の種が発芽したあとは、日当たりが良く風通しの良い場所に置いて管理しましょう。

ただし、直射日光は葉焼けの原因になる場合があるため、半日陰のような明るい場所を選んでください。

あとは水や液体肥料を適切に与え、カビ対策の殺菌を行うだけです。

観葉植物の子葉が開き、苗同士が密集してきたら、複数回に分けて間引きを行いましょう。

発芽後、観葉植物の苗の本葉が3枚以上になってきたら、苗の植え替えを行う必要があります。

発芽後の観葉植物がなかなか育たない場合は、管理している環境・水や肥料の量・根詰まりを確認しましょう。

原因を改善することで、観葉植物がきちんと育つようになる場合があります。

ぜひ、本記事を参考に、発芽後の観葉植物の管理方法を見直してみてください。

オンラインショップへのリンクバナー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です