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可愛らしいぷっくりとした葉と豊富な種類が魅力の多肉植物。
多肉植物を単体で飾るのも素敵ですが、様々な品種を組み合わせた寄せ植えは、自分の好みや理想を全面に表現でき、より一層個性的な空間を演出してくれます。
今回は多肉植物の寄せ植えの魅力や、寄せ植えを作る上でのポイント、管理方法について詳しく解説します。
多肉植物の寄せ植えの魅力
多肉植物はぷっくりと膨らんだ葉や茎、根に多くの水分を含んでおり、乾燥に強い性質を持っています。
小柄ながら可愛らしい葉を持つことで、さまざまな種類の多肉植物を寄せ植えして、インテリアにすることで生活が彩られるのが魅力です。
また寄せ植えは自分の好みや理想に合わせて多肉植物の種類を選ぶことができ、自分だけのオリジナルな鉢を作ることができます。
アレンジして楽しみたい人や、鉢によって寄せ植えの内容を変えながら多肉植物を楽しみたい人にもおすすめです。
また多肉植物はコンパクトなサイズの種類も多く、寄せ植えしてもそれほど大きな鉢は必要ありません。
デスクまわりや窓辺など、他の観葉植物を置きづらいような小さなスペースでも楽しめます。
寄せ植えする多肉植物の選び方
多肉植物の寄せ植えは、自分の好みや理想に合わせて自由にアレンジができますが、多肉植物の種類は多く、種類ごとに特徴などを知っておくとより成長しやすく、きれいな寄せ植えができます。
ここでは、寄せ植えをするうえでどのような多肉植物を選ぶべきかお伝えします。
生育期や生育環境が似ているものを選ぶ
多肉植物は種類によって生育期や生育環境が異なります。同じような環境を好むものを組み合わせることで、全ての植物が元気に育ちます。
多肉植物は春秋型と冬型、夏型がありますが、これらの型を混ぜて一緒に植えると、一方の生育期に水が不足したり、蒸れて腐ってしまう可能性があります。
同じ鉢でさまざまな多肉植物を育てる寄せ植えでは、水やりのタイミングや肥料の必要な時期が揃っている方が育てやすいと言えます。
生育速度を考慮する
多肉植物の春秋型と冬型、夏型は、成長速度が加速される生育期や生育速度がそれぞれ異なります。
成長時期が異なることで、水や肥料の必要量やタイミングが変わってくるだけでなく、場合によっては水や栄養不足、過多が起きて枯れてしまうことも考えられます。
また成長時期が違うことで均等に育たず、寄せ植えならではの可愛らしいビジュアルを作ることも難しいです。
バランスを整え、美しい寄せ植えを育てるためにも、多肉植物の型を理解し、生育速度が合った種類を選びましょう。
形や色が異なるものを組み合わせると立体感が出る
多肉植物は、ロゼット状、球状、柱状など、様々な形があります。また、色も緑色だけでなく、赤色、紫色など多彩です。
これらの特徴を活かして、形や色が異なるものを組み合わせることで、立体感のある美しい寄せ植えを作ることができます。
ただしより美しく見せるためには、葉色の組み合わせは3色程度に抑えておくのがおすすめです。
カラフルな寄せ植えが好きな人もいますが、鉢全体にまとまりがあり、インテリアとしておしゃれな雰囲気づくりに役立てるため、また多種類の寄せ植えで多肉植物に負担をかけすぎないためにも葉色の組み合わせは3色程度と覚えておきましょう。
多肉植物の寄せ植えのために必要なもの
多肉植物の寄せ植えに必要なものは以下の通りです。
- 多肉植物 プラグ苗(複数)
- 寄せ植え用のポット
- 多肉植物用の土
- 鉢底石
- ピンセットや箸
- ハサミ
- スコップ
- 手袋や床に敷くシート
水はけの良い多肉植物用の土が販売されていますので、可能な限り専用の土を用意しましょう。根腐れなど観葉植物のトラブル防止にもなります。
また多肉植物の寄せ植えは、限られた面積の中にぎゅっと詰まっている様子が可愛らしく見えます。
植物同士の間隔を空けても問題ありませんが、見た目の可愛らしさを重視して狭い間隔で寄せ植えを行いたい場合は、細かい作業になるためピンセットや箸がある方が作業がしやすいです。
鉢底石はネットに石が入った状態で、そのまま使えるものが販売されています。初心者の方や少しでも手間を省きたい方におすすめです。
また寄せ植えを行う際に手や床を汚さないため、軍手などの手袋や、床に敷くための大きめのシートがあると後片付けにも便利です。
多肉植物の寄せ植えの作り方
多肉植物の寄せ植えは、以下のような手順で行います。
- 鉢底石を入れる
- 鉢の半分程度まで土を入れる
- 多肉植物の苗についている土をほぐす
- 高さを調整して寄せ植えを行う
細かい手順や、それぞれのポイントは以下で確認しましょう。
①鉢底石を入れる
ネットに石が入った状態の鉢底石を持っている方は、そのまま鉢底に入れます。
網と石を別で用意している場合は鉢底穴の上に網を敷いて、そのうえに鉢底石を入れます。鉢の5分の1程度の深さまでいれるのがポイントです。
②鉢の半分程度まで土を入れる
多肉植物の根の長さを考慮しながら、鉢の半分程度まで土を入れます。
土を入れたら、手で押し込むのではなく、作業台などで鉢底を軽く叩いて表面が平らになるように整えます。
③多肉植物の苗についている土をほぐす
いよいよ多肉植物の苗を扱います。土をほぐしてみて、根が黒ずんでいたり、柔らかくなっている、スカスカになっているなど不調が見られる場合にはその部分を省きましょう。
根に土がついた状態でも寄せ植えできますが、土をしっかり落としておくことで多肉植物の間隔を狭く配置でき、寄せ植えがしやすくなります。
ただし無理に土を落としたり、根を切ってしまうことがないよう気をつけましょう。
④高さを調整して寄せ植えを行う
多肉植物を並べたら、少しずつスコップで土を被せていきます。細かい作業ができるよう小さいスコップを使うのがポイントです。
また鉢の中に苗をすべて並べてから土を被せるのではなく、端に苗を一つ置いたら少し土を重ね、鉢の反対側に向かって少しずつ同じ作業を繰り返します。
そうすることで見た目もきれいな寄せ植えになり、根と根の隙間にもまんべんなく土が入り込み、安定します。
また植え込み後にはたっぷりと水をやり、その後は土が乾いたら水やりを行います。日当たりがよく風通しの良い場所に置くことで寄せ植え後も元気に育ってくれます。
多肉植物の寄せ植えの際の管理方法や注意点
最後に、多肉植物の寄せ植えを行う際の管理方法や注意点についてお伝えします。
より可愛らしく、また丈夫な寄せ植えを作るためにも以下のポイントに気をつけましょう。
根詰まりを起こしやすくなってしまうので定期的に植え替える
多肉植物は成長につれて根がしっかりと張ってくる種類が多いです。鉢のなかで密集して根詰まりを起こしてしまうと、水や栄養が行き渡らず成長が止まってしまったり、根腐れを起こしたりする原因になります。
成長度合いにもよりますが、1〜2年に1度の植え替えは必要です。春の暖かい日や夏を過ぎて涼しくなった秋ごろに行うと多肉植物への負担も少なく済みます。
日当たりがよく風通しの良い環境に置く
多肉植物は日当たりの良い場所を好む種類が多いです。また、蒸れにも弱いため風通しの良い、日の当たる場所に置くようにしましょう。
室内で育てる場合は窓辺や日の光が入りやすい玄関、デスクの小窓周りなどがおすすめです。
ただし直射日光は葉焼けの原因にもなりますので、日差しの強い夏の間は移動するか、カーテンなどを利用して光の量を調整するのがポイントです。
カビが発生したら取り除く
寄せ植えをしている分、水はけが悪くなるとカビが発生しやすくなってしまいます。とくに雨の多い梅雨の時期や、寒さで土の乾燥が遅くなってしまう冬は要注意です。
多肉植物は乾燥に強い種類も多いので、水のやりすぎは厳禁です。
土がしっかりと乾いていることを確認してから、鉢底から水が流れ出るように水やりをしましょう。
また受け皿に水が溜まってると、カビの原因になります。水やり後は受け皿に流れ出た水を捨てるようにしましょう。
まとめ
今回は多肉植物の寄せ植えの方法や、寄せ植えをする際のポイントについてお伝えしました。
鉢の中に密集してぎゅっと植えられた多肉植物は、可愛らしくインテリアとしても最適です。
植え方のコツや注意を守って、自分の好みに合ったオリジナルの寄せ植えを作ってみましょう。