SEED STOCK MAGAZINE

観葉植物に肥料を与える場合の使い方とおすすめの種類

観葉植物が成長するためには適切な水やりや温度湿度、日光などが必要ですが、栄養分として肥料をあげることも大切です。

適切な肥料は観葉植物を丈夫にし枯れづらく、葉や花をよりきれいな状態にすることができます。

今回は観葉植物の肥料について、知っておきたい基礎知識をお伝えします。

観葉植物にも肥料が必要

観葉植物は土から栄養や水分を吸収して成長しますが、鉢植えで育てる場合は土の養分も限られています。

そこで、肥料を追加してあげることで、観葉植物の成長を促進させ、元気な状態を保つことができるのです。

適切に肥料を与えることで、葉の色ツヤが良くなり、新芽の成長を促進し、害虫やカビといった細菌に対しての抵抗力を高めることになります。

観葉植物に使用する肥料の基礎知識と選び方

観葉植物に使用できる肥料は三大栄養素が重要であり、基礎知識として学んでおきましょう。

三大要素が重要

栄養素 特徴
窒素 効果:葉や茎の成長を促進
不足:葉が黄色く変化、小さくなる
リン酸 効果:根の発育を促進、花や実をつけやすくする
不足:根の発育不良が起きる
カリウム 効果:病害虫への抵抗力を高める、葉や茎を丈夫に
不足:葉が枯れやすくなる、病気にかかりやすくなる

栄養素によって観葉植物のどの部分に大きく影響するかが異なりますので、葉や茎を成長させたい、花を付けたいなど希望によって三大要素の配分に注目しましょう。

特に成長期には窒素が多めの肥料、開花期はリン酸が多め、休眠期はカリウムが多めなど成長サイクルに合わせて調整できるのが理想です。

しかしいずれも必要な成分ですので、バランス良く配合された肥料を選ぶようにしましょう。

有機肥料と化成肥料

有機肥料 化成肥料
メリット 土の状態を良くして微生物を増やす。長時間効果がある。 扱いやすく、効果が早く出やすい
デメリット 効果が出るまでに時間を要する。匂いが気になる場合がある。 土壌を悪化させる場合もある。
効果が短期間しか続かない。

どちらもメリットやデメリットがありますが、室内で育てる観葉植物の場合には、汚れにくく匂いも少ない化成肥料がおすすめです。

固形タイプと液体タイプ

肥料には固形タイプと液体タイプがあります。固形タイプは土の上に置くだけで、手間がかからないのが最大のメリットです。

土壌の改良効果があり、長時間効果が持続するため平均して2ヶ月に1度程度の肥料で十分です。

注意点は効果が出るまでに時間がかかることや、固形肥料の置き場所によって肥料がうまく全体に行き渡らず偏ってしまうことがある点です。

一方液体タイプは霧吹きやジョーロに希釈して使用します。

濃度を調整できるのがメリットで、成長度合いや観葉植物の状態に合わせて調整します。液体で吸収も早い分、効果も早く出やすい特徴があります。

霧吹きを使って葉に直接与える方法もあります。ただし定期的に肥料をあげる必要があります。

肥料だけでなく活力剤も活用しよう

肥料とは別に活力剤もあります。これは観葉植物の活力を高め、害虫やカビなどに対する抵抗力を高める効果が見込めるものです。

葉焼けや根腐れなどトラブルが見られた場合や、植え替え後に与えると元気に育って枯れにくい観葉植物になってくれます。

また花や葉を鮮やかな色にさせる効果もあるため、より美しい見た目も得られます。

観葉植物の肥料の与え方

適度な肥料は必要ですが、与えすぎたり、量が足りていなかったりすると成長が促進されず枯れる原因にもなってしまいます。適切な時期や量、肥料の種類を選ぶことが大切です。

観葉植物に肥料を与える時期

観葉植物の成長期は春から夏にかけてで、冬に向かうにつれ休眠期に入ります。成長が盛んなタイミングでしっかりと必要な量の肥料を与え、逆に秋を過ぎると春までは肥料は控えめにしましょう。

分量と追肥のペース

肥料の分量は説明書を読んで規定量を守りましょう。自分で濃度を決める液体タイプの肥料は濃くなりやすいので注意してください。

追肥は観葉植物が土のなかにある状態で肥料を追加することですが、一般的には2ヶ月に1度のペースで行います。

ただし、季節によって必要な肥料の量は違いますので季節ごとに調整が必要です。

具体的には春から初秋にあたる3月から10月頃は2ヶ月に1度のペースで追肥を行います。

11月頃になると2週間に1度のペースで肥料を与え、春から夏にかけて成長し栄養不足になっている観葉植物のリカバリーと冬に備えて栄養を蓄えます。

12月〜2月の冬場は植え替えをした場合を含め基本的に肥料は必要ありません。

ただし室内で暖房をつけている環境など温かい場所で育てている場合には成長を続けますので、適宜肥料を使用しましょう。

観葉植物の種類ごとに適した使い方を確認する

観葉植物の種類によって必要な肥料の種類や量が異なります。自分の観葉植物に適した成分の肥料を使うことが大切です。

また種類によっては肥料がいらない品種もあります。サボテンは基本的に肥料を必要とせず、多肉植物も植物を土にいれる前の元肥をしっかりと行っていれば基本的に追肥は必要ありません。

肥料が必要のない品種に与えてしまうと、栄養過多になり成長が止まったり枯れる原因になってしまいますので注意しましょう。

観葉植物におすすめの活力剤

観葉植物におすすめの活力剤について説明します。

活力剤も肥料と合わせて適切に使用すると、より観葉植物に元気を与えることができます。

ハイポネックス

ハイポネックスは葉からの吸収が早い活力剤で、葉に向かって霧吹きでスプレーすることもできます。

アミノ酸やビタミンなど成長に必要な栄養素を豊富に含んでおり、根腐れの防止効果や害虫、カビなどの予防にも効果があります。

メネデール活力剤

植物の一種を含んだメネデール活力剤は、植え替え後などの成長を促進する役割があります。

葉焼けや根腐れを防ぎ、植物のストレスとなる症状を軽減する効果が期待できる活力剤です。

リキダス

アミノ酸やミネラルが豊富に含まれたリキダスは植物に活力を与え、土壌中で吸収しやすく早い効果が期待できます。

生育に必要なコリンやフルボ酸も含まれていて、色鮮やかできれいな状態の観葉植物に育ちます。

活力剤アンプル

観葉植物用の活力剤で、アンプル状になっているので土に差し込むだけで使える手軽さもあります。

全植物に使えるものや、リン酸強化など種類も豊富ですので家で育てている観葉植物の種類や状況に合わせて適切なものを選ぶことができます。

まとめ

今回は観葉植物の肥料の種類、適切な時期や量についてお伝えしました。観葉植物にも定期的に栄養をあげることは必要ですが、あげすぎも良くありません。適切な量を守って追肥しましょう。

肥料をうまく使いながら、観葉植物が元気に育つと良いですね。

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