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アロエは、トゲトゲした肉厚の葉が特徴の多肉植物で、薬用としてもよく知られています。
また、暑さや寒さ、乾燥にも強く、日当たりの良い場所でよく育つため、観葉植物としても人気があり、初心者の方にもおすすめの品種です。
今回は、アロエの特徴や育て方、注意点をご紹介していきます。
アロエの購入を検討されている方や育て方を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
アロエの特徴
アロエは熱帯を原産とする多肉植物です。その種類は世界中に500種以上と言われており、鮮やかな花を咲かせるものも多くあります。
トゲのあるユニークな見た目から、お部屋を南国情緒のある明るい雰囲気にしてくれるのが魅力です。
力強い生命力
アロエは強い生命力を持った植物です。熱帯の品種であることから、砂漠などの暑さや乾燥に耐えることができます。
過酷な環境に耐えるために、肉厚な葉の中にはみずみずしく栄養を豊富に含んだ果肉を蓄えているのです。
また、比較的寒さにも5℃程度までなら耐えることができると言われています。
日当たりさえ良ければ少々水をやり忘れても大丈夫なので、初心者の人にも育てやすいことも魅力のひとつと言えます。
個性豊かな葉
アロエの品種は大小様々ですが、葉先が尖っていて放射状に広がった、個性的な見た目をしているのが共通の特徴。
葉の周囲はサボテンのようなトゲで囲まれており、天敵から身を守っています。
その一方で、多肉植物のため葉が肉厚で、その触感や可愛らしさからも人気があります。
中には葉がくねくね曲がっていたり鮮やかな花をつけたりする種もあり、その個性的な姿が魅力的とも言えます。
食用や薬用となる種類も
薬用や食用に使われるアロエの中で一般的なのが、「アロエベラ」と「キダチアロエ」という品種です。
これらは葉肉の中に栄養豊富なゲルを含んでおり、さまざまな医療や美容目的に活用されています。
特に保湿効果や炎症を鎮める効果があり、日焼けやかぶれなどの肌トラブルの治療に効果的です。
また、食用として飲料やサプリメントに加工されたり、そのまま果物のように食べたりします。
特に、キダチアロエに比べて苦味も少なく肉厚なことから、食用で使われるのはほとんどがアロエベラです。
ゲルには消化器官に良いとされる成分が含まれており、便通改善や消炎、抗アレルギーなどに効果があるとされています。
アロエの種類
アロエは世界中に500以上もの品種が分布していると言われています。
5cm程度の小さなものから、20mを超えて成長を見せるものまで多種多様です。
観賞用のアロエとして特に人気がある種類と特徴は以下の通りです。
- アロエ・ベラ:肉厚な葉肉は栄養豊富なので薬用や食用にも
- キダチアロエ:真冬に華やかな花を咲かせる
- アロエ・ノビリス(不夜城):コンパクトに整った見た目で室内向き
- アロエ・サポナリア(明鱗錦):魚の鱗のような斑点模様が個性的
- タイガーアロエ(千代田錦):白い斑点入りでツヤのある葉
- アロエ・ディコトマ:肉厚で細長く大きく成長する
- アロエ・フェロックス:赤いトゲと上にそりかえった形がスタイリッシュ
- アロエ・スプラフォリアータ:下に垂れ下がり重なる葉がユニーク
- アロエ・ディスコイングシー:アロエとしては最も小さい種 置き場所を選ばない
- アロエ・カスティロニアエ:新しい品種 葉の先端がカールした小さな種
- アロエ・ラモシッシマ(羅紋錦):幹から茎が分枝しており盆栽のよう
- アロエ・プリカティリス:葉が扇が広がった木のような形が特徴
アロエにはこの他にも個性的な品種が多く存在しています。
ぜひお気に入りの品種を見つけてみてください。
アロエを種から育てる手順
アロエを種から育てれば、たくさんの苗を育てることができます。
手頃な価格で複数の苗を育てられることはもちろん、成長の過程を楽しむことができるのが実生のメリットです。
アロエは室内なら年中育てることができますが、特に種まきに適した季節は春です。
用意するもの
- 種
- 鉢
- 受け皿
- 用土
- 殺菌剤
- 熱湯
- 発芽促進剤
- ラップ(蓋)
方法によって用意するものは異なりますが、主に上記のものが用意できれば問題ありません。
鉢と土の準備をする
種や土にとってカビや病原菌、害虫は大敵です。鮮度の高い種や新しい土を使用するのが望ましいとされています。
また、種を植える前に、種や用土の殺菌をすることをおすすめします。種や用土の殺菌には殺菌剤が便利です。
また、用土の場合は熱湯消毒という手段もあります。必ずよく冷ましてから鉢に入れるようにしてください。
鉢に用土を入れる際は、根が潜りやすいように表土付近に目の細かい土を使用するのが良いでしょう。
自分で用土を配合すると、自身の水やりの頻度などに合わせて割合を調整できます。
粒の細かい赤玉土に、柔らかいバーミキュライトや鹿沼土などを配合することが多いです。
下の方はある程度の硬さのある土だと、根が分散するためおすすめです。
また、市販されている種まき用の土を使えば、土を配合する必要がないため初心者の方でもチャレンジしやすいです。
種まきをする
種や土、鉢の準備ができたらいよいよ種をまいていきます。お互いの発芽を邪魔しないよう、種同士の間隔を開けて並べていきましょう。
その際、土を被せる必要はありません。ピンセットを使うと、手から離れやすく狙った位置に植えやすいのでおすすめです。
発芽するまでは土が乾かないように水を与えなくてはいけません。水やりをして蓋やラップをかける方法と、鉢の下から腰水をする方法があります。いずれも、発芽した時点でやてください。
なお、発芽促進剤を使ってあらかじめ種を浸水させたり、腰水に使用すると、発芽しやすくなります。
芽が出るまでの期間と管理方法
発芽するまでは直射日光のあたらない半日陰で、気温20〜25℃程度を保つようにします。
また、定期的に種にカビが生えていないかチェックしてください。数日おきに殺菌剤を薄めた水を霧吹きでかけておくと安心です。
カビが生えてしまった種は発芽しないため、速やかに取り除きましょう。
芽が出た後の管理方法
発芽したら腰水やラップ(蓋)をやめ、日の当たる場所で管理します。
発芽後しばらくは乾燥しないように保水を続けますが、アロエは乾燥した地域原産なので風通しのよい場所に置くようにしましょう。
アロエの植え替えのタイミングと植え替え方法
発芽後、アロエが成長してきたら定期的に植え替えが必要です。
ここでは植え替えのタイミングと方法、注意点を紹介していきます。
植え替えのタイミング
鉢が根でいっぱいになった場合や用土が古くなって乾きが悪い場合、また株の生育が鈍ってきたら、定期的に一回り大きな鉢に植え替えます。
ただし、株を大きくしたくない場合は、小さめの鉢・少なめの用土で植え替えを行います。その後、1〜2年に1回程度の植え替えが目安です。
季節としてはいつでも可能ですが、生育期に入り始めた4~6月が最適です。
多湿に弱いアロエは湿度の高い時期の植え替えで枯らしてしまうことがあるので、梅雨や長雨の時期は避けましょう。
植え替えの方法
植え替え前の1週間ほど前より水やりをやめ、土を乾かしておきます。
鉢から引き抜き、古くなった根を落として1週間程度乾燥させてください。乾燥しないまま植え替えを行うと、根腐れを起こしてしまうため注意が必要です。
3分の1ほど土を入れた鉢の中にアロエを置き、土を被せて植え替えましょう。
植え替えが終わったら少量の水をあげますが、表面が乾かない程度で水を与えすぎないよう注意してください。
アロエの管理方法
アロエは比較的育てやすい品種ですが、管理方法においていくつかの注意点を覚えておきましょう。
アロエの保管場所
アロエは乾燥した熱帯地域が原産の植物で、風通しの良く日当たりの良い場所が適しています。
夏場は直射日光が当たらない半日陰に置きましょう。
冬の寒さには特に注意が必要で、外気温が10℃程度になったら室内での管理がおすすめです。室内でも暖かい場所に保管してください。
水やりのタイミング
アロエは乾燥に強いため、水のやりすぎは根腐れの原因になるため禁物です。
夏の暑い日には涼しい夕方以降の時間帯に水をあげるのが、根へのダメージが少なくおすすめです。
土が鉢底までしっかり乾いたら水やりを行うようにしましょう。
冬は休眠するため水やりを控え、2週間に1回程度、土が十分に乾いてから水やりをするのが目安です。
肥料の与え方
肥料を与える時期として適しているのは生育期の春や秋です。植え替えの際に混ぜ込んだり、適宜足していくのが良いでしょう。一方、冬の間は肥料も水やりも控えます。
アロエの生育に肥料はなくても問題ありませんが、健康的な緑色をしておらず葉が黄色くなってしまう場合は、窒素の肥料が不足しているため、適宜肥料を与えてみてください。
もし食用にする場合は化学肥料は避け、アブラカスなどの有機肥料を与えていくのがおすすめです。
アロエの越冬方
アロエは冬に休眠します。寒さに弱いため、霜が直接当たらない場所か室内の、よく日の当たる場所で管理してください。
徒長しないコツ
アロエが徒長してしまう原因として考えられるのは、水やりや肥料の過多、もしくは日光不足が挙げられます。
アロエをはじめとする多肉植物は、水やりを多くしすぎない方が健康的に育つ品種です。
日当たりや風通しが悪かったり、水捌けの悪い土を使っている場合も同様に、水が乾かず徒長しやすくなります。
また日光が足りない場合は、光を求めてひょろひょろと上に向かって伸びてしまいます。
アロエは十分な風当たりと日光を与えると、成長が促され丈夫に育ちますよ。
アロエを育てる際の注意点
これまで述べてきたように、アロエには寒さと多湿が大敵。梅雨時期の植え替えや水やりのしすぎには注意が必要です。
また、アロエは犬や猫にとっては有害で、誤って食べてしまうと、下痢や嘔吐などの原因になります。
さらに、トゲがあるので取り扱いにも気を付ける必要があります。ペットや小さな子供のいる家庭では、置き場所に注意しましょう。
まとめ
アロエは水やりが少なくても育つので、初心者にもおすすめの観葉植物です。ただし、以下の注意点はしっかり押さえておきましょう。
- 水や肥料を与えすぎない
- 風通しが良く、日当たりの良い場所で育てる
- 冬は室内で、水やりは2週間に1回程度
- ペットを飼っている人は注意
この記事がアロエを育てる方のお役に立ちましたら幸いです。