「植物が好き」「副収入を得たい」そんな方に注目されているのが、“観葉植物副業”です。
自宅で植物を育てながら、フリマアプリなどで販売することで収益を得るこのスタイルは、スキマ時間でも始めやすく、初心者にも人気が高まっています。
この記事では、観葉植物副業の始め方から収益の仕組み、メリット・デメリット、人気の植物ジャンルまで、実践的な情報をわかりやすく解説します。
自分の趣味を活かして収入に繋げたい方は、ぜひ参考にしてください。
観葉植物副業とは?育てて販売して収入を得る新しいスタイル
観葉植物副業とは、自分で育てた植物をフリマアプリやオンラインマーケットで販売し、利益を得るビジネスモデルです。
育てる手間を省きたい、インテリアとしてすぐに使いたいなど、購入者の需要があるジャンルです。
販売する観葉植物は、種や挿し木から育てて増やしてから小鉢で販売することもできるため、一度育成に慣れれば自分で在庫を増やせます。
発送も比較的簡単なうえ、種類によっては高額な値段相場になるため、近年人気が高まっています。
観葉植物を副業にする方法とは?基本の流れ
観葉植物副業の流れは、①育てる → ②増やす → ③売る、というシンプルなものです。
苗や種から育てた植物が一定のサイズに育ったら、写真を撮影して販売ページに出品します。
種や苗は仕入れも簡単で、コツさえ掴めば育成にはあまり労力もかからないため、気軽に参入できる副業です。
観葉植物副業は参入者が少なくスキマ時間で取り組める
現在、ハンドメイド雑貨やせどり、動画編集など、副業ジャンルは数多くありますが、「観葉植物の育成・販売」を副業にしている人はまだごく少数です。つまり、競合が少なく、個性や工夫次第で差別化がしやすい市場だと言えます。
最も大きなメリットは「時間に縛られず、ライフスタイルに合わせて取り組める」点です。
観葉植物の育成は、基本的に毎日の水やりや光・風通しの調整など、1日10〜20分程度でできる作業が中心。家事や仕事の合間、朝の時間や就寝前などに、無理なく継続できます。
加えて、観葉植物は「待てば価値が上がる」商品でもあります。育ててサイズが大きくなれば、その分販売価格も上げられるため、時間をかけて育てることが資産になるという側面もあります。
観葉植物の増殖方法は?種から育てることで大量生産可能
観葉植物副業において利益を拡大するためには、「いかにコストを抑えて数を増やせるか」が重要なポイントになります。その中でも基本となるのが“増殖”です。
種や挿し木、株分けなどの方法で同じ植物を増やすことができますが、特に種から育てる場合は一度に大量の苗を育てることができ、長期的に見れば大きな収益化も期待できます。
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観葉植物副業のメリット・デメリット
副業として観葉植物を育てて販売する魅力は多く、趣味と実益を両立できる点が評価されています。
しかしながら、生き物を扱う以上リスクも存在し、注意点を把握した上で取り組むことが重要です。
ここでは、具体的なメリットとデメリットを整理しながら解説します。
観葉植物副業のメリット
観葉植物副業には、金銭面だけでなく精神的な充実感も含めた多くの魅力があります。以下に代表的なメリットを紹介します。
- 初期費用が比較的少なく、種や小鉢からでも始められる。
- 自然に触れながら癒しと収入の両方を得られる。
- 在庫が生き物であるため、売れ残りによる大きな損失が少ない。
これらの要素により、副業初心者でも無理なくスタートできるのが大きな特徴です。
生活の中でグリーンを楽しみながら、少しずつ利益を積み重ねられる点が魅力と言えるでしょう。
観葉植物副業のデメリット・リスク
一方で、植物は生き物であるため特有のリスクも伴います。気候や管理の仕方によっては、計画通りにいかないこともあります。
以下のようなデメリットや注意点も踏まえて準備を進めましょう。
- 成長に時間がかかり、すぐに収益が出ない場合がある。
- 水やりや管理を怠ると枯れてしまうリスクがある。
- トレンドや季節によって需要が変動しやすく、価格も上下しやすい。
こうしたリスクは、知識と経験を積むことで徐々に回避可能になります。
初期段階では「枯れてしまうこともある」と割り切り、育てながら学ぶ姿勢を持つことが成功の鍵です。
副業で人気のある観葉植物ジャンルとは?初心者にもおすすめの種類
売れやすい観葉植物には傾向があります。特に人気なのは、ミニサイズで管理が簡単な植物や、希少性のあるレア種です。
代表的なジャンルと具体的な種類をご紹介します。
小型・ミニ観葉植物が副業に人気!回転率と単価のバランスが◎
小型の観葉植物は省スペースで管理でき、梱包や発送も簡単なため副業向きです。
たとえばポトスやサンスベリア、フィカス・プミラなどが代表的で、単価も1,000円前後と手頃な価格で販売できます。
成長が早いため回転率もよく、仕入れ・育成・販売までのサイクルが短いのもメリットです。
希少種・レア植物は高単価!マニア層向けで利益率も高め
希少な品種(アグラオネマ、ホマロメナ、ビカクシダなど)はコレクターに人気があり、数千円〜数万円で取引されることもあります。
育成はやや難しいですが、販売価格が高く利益率が良いのが特徴です。
初心者にも育てやすい!副業向け定番観葉植物
副業として観葉植物を扱う際、最初の壁となるのが「枯らしてしまう不安」や「育て方がわからない」という問題です。
そこでおすすめなのが、環境変化に強く、病害虫にも比較的耐性があり、水やりや日照管理の失敗が少ない「定番の育てやすい観葉植物」です。
以下では、副業スタート時に特におすすめできる品種と、その理由を紹介します。
観葉植物副業で実際に得られる収益は?種類ごとの利益相場
「どれくらい利益が出るのか?」は気になるところです。ここでは代表的な植物ごとの利益目安を見てみましょう。
代表的な観葉植物の種類と利益相場
植物名 | 原価 | 販売価格 | 利益 |
---|---|---|---|
ポトス | 100円 | 800円 | 約600円 |
ガジュマル | 300円 | 1,200円 | 約800円 |
サンスベリア | 200円 | 1,000円 | 約700円 |
これらの植物は育てやすく、流通量も多いため初心者が扱いやすい種類です。
特にポトスなどは、挿し木による増殖も容易で、コストを抑えながら販売量を増やすことが可能です。
特にアガベは利益率が高く需要が安定
アガベ属の植物は見た目が個性的でファンが多く、安定した需要があります。
アガベの種類 | 平均販売価格 | 利益の目安 |
アガベ・チタノタ | 5,000〜10,000円 | 利益 3,000円〜 |
アガベ・笹の雪 | 3,000〜6,000円 | 利益 2,000円〜 |
アガベ・パリー | 2,500〜4,000円 | 利益 1,500円〜 |
アガベは成長が比較的ゆっくりな品種ですが、その分管理もシンプルです。
育成環境に注意しながら丁寧に育てることで、高単価で安定的に販売できる副業向きの品種といえます。
観葉植物副業にかかる初期費用・運営コスト
- 種・苗代:5,000円前後
- 鉢・土・肥料:3,000〜5,000円
- 発送資材・送料:1個あたり200〜500円
必要な初期投資は比較的少なく、合計でも1〜2万円程度に収まります。
継続的なコストは水道代や肥料程度で、ランニングコストも抑えられるのが特徴です。
観葉植物副業の始め方ガイド
観葉植物を育てる副業を始めてみたいけど、何からすればいいかわからないという方のために、ステップごとの始め方を紹介します。
① 育てやすく人気の観葉植物を選ぼう
最初のステップは、育てやすい植物を選ぶことです。病害虫に強く、失敗しにくい品種(を選べば、育成に自信がなくても安心です。
将来的にレア品種に挑戦するための練習にもなります。
② 鉢や土・道具をそろえて環境を整える
育てる品種を決めたら、育成に必要な道具を揃えましょう。ホームセンターやAmazonなどで手軽に揃えられます。
-
鉢(素焼き鉢 or 底穴付きプラ鉢)
→ 根腐れを防ぐためには「通気性」が大事。素焼き鉢は通気・排水性に優れ、特に初心者におすすめ。コストを抑えたい場合は、プラスチック製でも底穴付きのものを選びましょう。 -
受け皿(鉢の下に敷く)
→ 水やり後に床や棚を汚さないために必須。サイズが鉢にぴったり合うものを選ぶと、見た目も整います。 -
観葉植物用の土(排水性・通気性重視)
→ ホームセンターや園芸店で販売されている「観葉植物専用培養土」がおすすめです。自作するなら、赤玉土:腐葉土:パーライト=6:3:1の割合が基本です。 -
スコップ・移植ゴテ
→ 土を入れる・植え替える際に必要。先端が細くしなるタイプが細かい作業に便利です。 -
ジョウロ(細口タイプ)
→ 土にやさしく水がしみこむ細口のものが理想。水やりの際、葉に水がかかりすぎないようにするためにも大切です。 -
霧吹き(加湿・葉水用)
→ 湿度を保ちたい場合や、葉に潤いを与えるために使います。エアコン下や乾燥しやすい時期は特に有効です。 -
剪定ばさみ
→ 枯葉や不要な枝を切るのに必須。挿し木にも使用するため、常に清潔に保っておくことが重要です。 -
ラベル(品種・日付の記録用)
→ 植え付けた日や品種名を記録しておくと、管理がしやすくなります。耐水タイプを選ぶと便利です。 -
ビニール手袋 or 園芸用手袋
→ 土いじりで手が荒れるのを防ぐだけでなく、病害虫がついた株を扱う際の衛生対策にもなります。 -
日当たり・温度計・湿度計(必要に応じて)
→ 環境管理を安定させるために、室温や湿度をチェックするのも副業としての品質管理に役立ちます。
必要最低限からスタートし、作業の効率や販売数が増えてきたら、道具のグレードアップを検討していくと良いでしょう。
③ 水やり・日当たりなど育て方の基本をマスターする
植物ごとに適切な水やり頻度・時間帯があります。朝の水やりが基本で、乾燥気味の管理が望ましい植物もあります。
日当たりはレースカーテン越しの明るい場所が基本。風通しも忘れず確保してください。
④ 挿し木や株分けで植物を増やしてみよう
ある程度成長したら、ハサミでカットした枝を土に挿す「挿し木」、株を2つに分ける「株分け」などをマスターすれば、仕入れに頼らずに在庫を増やせます。
種からの実生でさらに植物を増やせるため、仕入れは最低限で済むことが魅力です。
⑤ メルカリなどで商品を出品してみよう
販売プラットフォームとしてはメルカリやヤフオク、minneなどがあります。
撮影では背景やライティングに気を配り、説明文には育て方やサイズを明記しましょう。梱包は配送時に植物が傷まないよう丁寧に行います。
観葉植物を種から育て始めてから収益化までにかかる期間の目安
観葉植物を種育ててから販売できるまでにはある程度の時間が必要です。以下は成長から収益化までの目安です。
ステップ | 期間の目安 | 内容とポイント |
---|---|---|
種まき〜発芽 | 約1〜3週間 | 湿度・温度(20〜28℃)を保ち、発芽を促進。発芽率を上げるには覆土や保温が重要です。 |
発芽〜本葉展開 | 約1〜1.5か月 | 双葉のあと、本葉が展開し始めたら鉢上げ(ポットへ植え替え)を行います。根を傷つけないよう注意。 |
本葉展開〜生育安定期 | 約1.5〜3か月 | 日照や水やりを調整しながら、生長を見守ります。株が安定し、根が回りはじめたら販売準備が可能。 |
販売可能サイズ到達 | 約4〜6か月(小型種) | 小型〜中型の観葉植物なら、この頃に見た目も整い販売が可能になります。 |
中型〜大型に育てる | 約8〜12か月 | 高単価で売りたい場合はさらに育て続け、サイズアップしてから販売する戦略も選べます。 |
種から育てるとなるとある程度期間はかかりますが、その後はねずみ算式に増殖可能です。
種自体も数十粒で500円前後と価格がとても安く、個体差が出て希少価値をアピールすることも可能です。
まとめ
観葉植物副業は、自然に癒されながら収入を得られる新しいスタイルの副業です。
初期費用も少なく、自宅で手軽に始められる点が魅力。副収入を得たい方、植物が好きな方にとって、非常に相性の良い選択肢といえるでしょう。
まずは小さく始めて、経験とともにスケールアップを目指してみてください。