SEED STOCK MAGAZINE

【発芽テスト公開】Pachypodium ambongense(パキポディウム・アンボンゲンセ)の発芽テスト方法と使用機材

今回は、私たちが普段どのように発芽テストを行っているのか、その具体的な方法と使用している機材を公開します!実生に挑戦される際の参考になれば幸いです。

発芽管理の環境と手順について

今回は、水流を使った浸漬(しんし)で発芽を促しています。具体的な管理環境は以下の通りです。

  • 温度と水流: 恒温装置を使用し、常に30度の水流を作って種子を浸漬させます。
  • 水質管理(カビ対策): 使用する水はpH4.5前後(弱酸性)に調整しています。(「カビや雑菌の繁殖・腐敗」を抑制するためです。今回殺菌系の薬剤は使用していません。)
  • メンテナンス: 浸漬中は水が結構汚れるため、毎日必ず水を交換して清潔な状態を保ちます。

アンボンゲンセの自生地環境と、発根後の管理ポイント

今回テストしているパキポディウム・アンボンゲンセは、マダガスカルの「石灰岩地帯(ツィンギ)」の岩肌に自生している珍しい品種です。つまり、本来は「中性〜弱アルカリ性」の環境を好む植物なのです。

発芽テストの段階では種子をカビの抑制のため弱酸性の水を使用していますが、カビの心配がなくなった段階で中性〜アルカリ寄りの管理に切り替えると良いかと思います。

今回のテスト結果(P. アンボンゲンセ)

今回は、40粒のアンボンゲンセの種子をバスケット型の茶漉しに入れてテストを開始しました。

  • 1〜2日目: 目立った動きはなし
  • 3日目: 10粒の発根を確認
  • 4日目: さらに9粒の発根を確認

パキポディウム・アンボンゲンセの発根の様子
【💡 ワンポイント:途中で茶漉しを変更】
なお、3日目の発根確認後、種子を入れる容器を「バスケット型」から「ボール型」の茶漉しへ変更しました。
理由として、バスケット型は網目の穴がやや広いため、発根したばかりのデリケートな根が穴に刺さってしまい、取り出しにくくなるのを防ぐためです。

現時点で、40粒中19粒(約47.5%)の発根を確認できています。3日目から一気に動き出し、この品種としては非常に良好な結果となりました。

発根が確認できた種子から順次、ロックウールへと移植する作業を進めています。

テストで使用している機材のご紹介

最後に、この発芽管理で使用している機材やアイテムをご紹介します。
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メイン機材:投込式恒温装置

私たちがメインで使用しているのは、ヤマト科学の研究用恒温装置です。設定温度範囲が-20~90℃(※冷却機能はありません)と幅広く、正確な温度管理と水流作りに重宝しています。
🔗 ヤマト科学 投込式恒温装置サーモメイト(BF401) | Amazon

 

代用品のアイデア:低温調理器

専用の恒温装置は少しハードルが高いですが、ご家庭で行う場合、低温調理器の「BONIQ(ボニーク)」などでも代用できるかもしれません。99時間59分まで連続使用が可能で、温度調整範囲も5℃~95℃とのことなので、スペックとしては応用が利きそうです。
🔗 低温調理器 BONIQ 3.0 | Amazon

種子の管理容器:ステンレス茶漉し

水流の中で種子が散らばらないよう、ステンレス製の茶漉しの中に種子を入れて浸漬させています。用途や種子の量に合わせて使い分けますが、先述の通り、発根後の根の絡まりを防ぐには目の細かいボール型への切り替えがおすすめです。
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発根後の移植先:ロックウールマット

発根した種子を順次移植していくために使用しているロックウール栽培マットです。
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