SEED STOCK MAGAZINE

観葉植物の成長が遅い?原因と解決策を徹底解説!

観葉植物を育てていると部屋の雰囲気が明るくなったり、インテリアとしておしゃれな空間づくりができたりする一方で、元気に成長してくれるか、枯れていないか心配もあるでしょう。

とくに葉に元気がなかったり、新芽が出ていなかったりすると成長が遅いのではないかと不安になってしまうかもしれません。

今回は、観葉植物の成長が遅い原因とその解決策、またより元気に成長させるためのコツについてお伝えします。

観葉植物の成長速度が遅いかを判断するためのチェックポイント

観葉植物の種類によって成長速度はさまざまです。通常より成長が遅いのか、その判断をするためのチェックポイントについてお伝えします。

前提として季節や種類によって成長速度が異なるもの

観葉植物の成長速度は種類によって異なるだけでなく、季節も影響します。一年中すくすくと成長できるわけではないのです。

多くの観葉植物の成長期間は春から秋にかけてであり、冬になると日照時間が短くなって、気温も低くなることで光合成が十分に行えず、休眠状態になって成長を停止する種類がほとんどです。この状態は春にかけて続きます。

また多肉植物はもともと成長が遅いという性質を持っています。多肉植物はその見た目にも特徴がありますが、葉や茎に水を蓄えていて、乾燥した環境でも生き延びることができる仕組みになっているためです。

他にもガジュマルやフィカス・ウンベラータなどは成長が遅い傾向にあるとされる観葉植物です。一方でパキラやモンステラ、ポトス、アロエベラなどは成長が早い観葉植物として知られています。

観葉植物の種類ごとに特徴や成長のスピードを知って上手に付き合えると、安心して育てることができます。

同じ種類の植物と比べて成長が遅い

成長が遅いかどうかを判断するポイントとして、同じ種類の他の植物と比べて成長が遅い場合が挙げられます。

もちろん個体差によって成長速度が異なる場合はありますが、明らかに成長が観られない場合は成長が遅いと判断できるかもしれません。この場合、何らかの原因があると考えられます。

新芽が出ない

観葉植物も少しずつ新芽を出して成長していきます。新芽から葉に成長することで光合成する機会を増やしたり、植物を大きく繁殖させるためにも欠かせないものです。

新芽は緑色の楕円形や卵型をした葉になる葉芽と、茎や枝になる先端が尖っている頂芽の二種類があります。

観葉植物の種類によって、それぞれ葉や茎の先端から葉芽や頂芽が出てくると成長の証ともいえますが、新芽がしばらく出ていない場合は成長が止まっているか、成長が遅くなっている可能性が高いです。

葉の色が薄くなった・葉の数が減った

葉の色が薄くなったり、葉の数が減っていた場合にも成長速度が遅れているかもしれません。適切な日照や水、温度が確保されていれば、観葉植物が持つ本来の元気な色味をしています。

しかし通常より葉の色が薄くなっている、葉の数が減っているなどの傾向が見られる場合には、何らかの原因があって十分な栄養が行き渡っておらず、成長が遅れていると考えられます。

全体的に弱々しい

観葉植物を見て全体的に元気があるかどうかも、重要なチェックポイントといえます。茎や葉、枝など全体を見て、どんどんと弱っているような印象がないか、葉先まで元気があるかチェックしてみましょう。

本来の潤いがなく、ツヤやハリが失われていると全体的に弱々しい印象になり、成長が遅れている症状だと言えるでしょう。

観葉植物の成長が遅い原因と解決策

観葉植物の成長が遅いと心配になりますよね。原因や症状、対策を知って適切に観葉植物が管理できるようになると元気を取り戻してくれるはずです。

日光不足により十分なエネルギーを作れない

日光不足が続くと、光合成が十分に行えず観葉植物にとっての栄養が不足してしまいます。そのため成長が遅くなってしまうのです。

日光不足によって葉の色が本来よりも薄くなってしまったり、葉が落ちて数が減ってしまったりします。新芽が出づらくなるのも症状のひとつです。

まずは日当たりの良い場所に移動させ、しっかりと日中に光を浴びれるよう工夫してみましょう。日差しが強すぎる場合にはレースカーテンなどを利用して明るすぎを防ぐとより効果的です。

適切な温度や湿度ではない

観葉植物によって適切な温度や湿度は異なりますが、いずれも高すぎたり、低すぎたりすると成長を止めてしまう原因となります。また観葉植物がエアコンや扇風機の風が直接当たる位置にあると乾燥を加速させてしまいます。季節や時間による寒暖差が激しい場合も注意が必要です。

温度や湿度が適切に保たれていないと葉の色が変化し、葉が下に垂れたり、葉が落ちてしまったりします。

解決のためには植物の種類にあった温度と湿度を保ちましょう。エアコンや扇風機を使って温度の調整をするのは良いですが直接風が当たる場所は避けてください。

水やりの過不足

観葉植物にとって水は成長に欠かせない重要な栄養分です。しかし水のやりすぎ、水不足はどちらも成長を止めてしまいます。

水を与えすぎることは根腐れにつながり、一度根腐れを起こしてしまうと、その後対策をしても成長を阻害することがあります。一方で水不足が起きると葉先まで水分が行き渡らず成長の速度が遅れてしまいます。

観葉植物の種類によって適切な水やりの頻度がありますので、まずは自分が育てている植物に適した頻度を学びましょう。

そして土の状態を手で触ったり、目で見て確認するのも重要です。土が乾いたらたっぷりと水をあげ、鉢を通って受け皿に溜まった水は放置せずにその都度捨てるようにしましょう。

湿度の高い梅雨時期などは、土が乾きにくく根腐れを起こしてしまう原因にもなります。水やりを行ったあとはしっかり観葉植物に水を吸わせ、しっかりと土が乾いた状態まで持っていくのがベストです。

根詰まりで成長に十分な水や栄養を吸収できていない

根詰まりとは、観葉植物に対して鉢が小さすぎることで根が十分に成長できず、栄養が行き渡っていないことをいいます。観葉植物は鉢を越えて成長することはできませんので、鉢が小さいと根を伸ばすことができず、結果として成長が遅くなってしまいます。

根詰まりを起こしていると葉が黄色くなったり、葉が落ちたりする症状が現れます。

成長に合わせて適切な鉢のサイズを用意し植え替えることで、のびのびと成長することができます。

観葉植物の成長速度を早めるコツ

観葉植物の成長が遅れてしまう原因を取り除き、成長のために適切な環境を整えることが大切です。そのうえで成長速度を早め、より元気な観葉植物を育てるためのコツをお伝えします。

適度に肥料を与える

日光や温度、湿度、水やりなど観葉植物を育てるうえで大切なポイントがありますが、そのうえでより成長しやすくするためにも、適度な肥料は使用するのがおすすめです。

栄養を与えることで光合成を促したり、葉を枯らしにくくする効果が見込めます。植物の種類や個体の大きさによりますが、春から秋にかけての成長期には2〜3ヶ月に1回は肥料をあげましょう。

肥料は観葉植物専用のものが市販されています。種類によって適切なものを選んでください。

肥料は規定の量どおりにあげるのがポイントです。栄養過多になると葉焼けや根腐れにもつながります。

枯れた枝葉を剪定する

とくに冬の寒さは葉を黄色や茶色にして、枯らしてしまうかもしれません。多肉植物などは寒さで一度凍ってしまうと、ぶよぶよな手触りに変わってしまいます。

そんな時は、成長期に入った春以降に状態の悪い葉から剪定をしましょう。

冬の成長を休止している間に大幅な剪定を行ってしまうと、春以降の季節に成長期に移行するのが難しくなります。

温かくなって日差しも十分に浴びれるような季節になったら、剪定をしてください。

ただしすべての葉を切り落とすのは避けましょう。栄養が行き渡らないだけでなく、葉による光合成も行えなくなりますので、新芽が出てこない原因につながってしまいます。

新芽を出す力や栄養の通り道を残しながら、悪くなった葉を取り除くのが大切です。

まとめ

今回は観葉植物の成長が遅いかもしれないと思ったときに、どのような点で見分けるべきか、また成長が遅くなる原因や症状、解決策についてお伝えしました。

観葉植物が家にあると生活が豊かになり、部屋の雰囲気も良くなりますよね。元気に成長させて長く一緒に過ごせるようにするためにも、まずは正しいお手入れ方法を学んでくださいね。

万が一成長が遅いなどの不調が見られた場合には、こちらの記事を参考にして今までのお手入れ方法を見直し、改善してみましょう。

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