収束進化
しゅうそくしんか
別表記
収斂進化
convergent evolution
収束進化とは、系統の離れた生物が同じような環境に適応し、独立に似た姿や仕組みを進化させる現象である。サボテンと多肉ユーフォルビアがよく似るのが代表例である。
詳しい解説
収束進化(しゅうそくしんか)は、共通祖先を持たない離れた系統の生物が、同じような環境の選択圧を受けて、それぞれ独立に似た形質を進化させる現象。生じた似た構造は、相同ではなく相似と呼ばれる。
本ガイドでの典型例は、新大陸のサボテン科と旧大陸の多肉ユーフォルビアである。乾燥地で水を蓄える多肉質の茎や稜、刺状の突起を別々に獲得した。リトープスの石ころ擬態も、別系統での収束の例である。
似ているのは適応の結果であって、近縁だからではない点に注意したい。サボテンには刺座があり、ユーフォルビアにはない。この刺座の有無が、姿の似た両者を見分ける決め手になる。