植物・栽培の用語をひく
「CAM型」「塊根」「実生」——栽培ガイドで見かける言葉の意味を、初心者にもわかるようにまとめました。
「」に一致する用語は見つかりませんでした。
あ
IRACコードとは、殺虫剤・殺ダニ剤を作用機構ごとに分類した国際的な番号である。同じコードの薬を連用すると害虫に耐性が出やすく、薬剤ローテーションの目安になる。
サボテンなどで糸状菌により球体や茎が赤褐色に腐っていく病害。傷口や過湿から侵入し、放置すると株全体が枯死する。
関東ローム層の赤土を粒状にした国産の基本用土。弱酸性で肥料分はなく、保水と排水のバランスがよい。
種の下位、変種の上位にある分類階級。主に地理的に隔たった集団に用い、学名では種小名のあとにsubsp.またはssp.を添えて表す。
新芽や蕾に群がって汁を吸う1〜4mmほどの小型昆虫。短期間で急速に増えて生育を妨げ、植物ウイルスを媒介することもある。
アントシアニン色素とは、葉や花を赤〜紫に発色させる水溶性の色素である。強光や低温、乾燥などのストレスで増え、多肉植物の「紅葉」やストレスカラーの主役になる。
育苗とは、種をまいて発芽させてから、鉢上げや定植までの間、苗を整えた環境で育てる管理のこと。腰水や密閉、立ち枯れの予防をまとめて行う段階を指す。
岩場とは、岩石が露出して土壌がごく薄い地形である。排水性が極めて高く保水も養分も乏しい厳しい環境で、多肉植物やサボテンの代表的な自生地になる。
株を鉢から抜き、新しい用土や一回り大きな鉢へ移し植える作業。根詰まりの解消や古い用土の更新、根の点検を兼ねて行う。
APGは、DNAの分子系統解析に基づいて被子植物を分類する国際的な体系である。外見の類似ではなく進化的な類縁関係で科や目を定め、現在の標準として広く使われる。
液肥とは、肥料成分を水に溶かした液体肥料の略称である。速効性で灌水と同時に施せるが要希釈で、効果は短く施肥の頻度が高い。多肉には薄めて使うのが基本。
越冬とは、冬の低温や霜を乗り越えて春を迎えることである。多肉植物では水やりを減らし乾かして管理するのが基本で、日本の冬は低温に高湿が重なる点が最大の課題になる。
人が育種や選抜で作り出し、栄養繁殖などで特徴を維持する品種。栽培植物の命名規約に従い、名前は引用符で囲んで大文字始まりで表す。
有効成分キャプタンの殺菌剤。種子消毒や苗の立枯れ予防に古くから使われ、実生のカビ・病害対策の定番として知られる。
有効成分アセフェートの浸透移行性殺虫剤。株元にまくと根から吸収され、アブラムシやアザミウマなどの害虫を防ぐ。
か
茎や葉、株元に固着して汁を吸う昆虫。ロウ質や硬い殻で身を覆うため薬が効きにくく、甘露がすす病を招くこともある。
地下の茎が肥大して養分をたくわえた器官。表面の節(芽眼)から芽を出すのが特徴で、ジャガイモがその代表例とされる。
地下や株元で肥大した根。水分や養分を蓄え、乾燥に耐える。
植物に食害や吸汁などの害を与える昆虫・ダニ・線虫などの総称。多肉ではハダニ・カイガラムシ・アブラムシが主で、早期発見が被害を抑える鍵になる。
生物につけられる世界共通の正式な名前。植物では国際命名規約に従い、属名と種小名を並べた二名法のラテン語で記し、印刷では斜体にする。
葉をつけずに先端へ花や花序をつける茎。地際のロゼットや株元から立ち上がり、アガベやアロエが開花時に長く伸ばす器官を指す。
被子植物の花が受粉・受精した後、子房などが発達して種子を包み込んだ構造。多肉では乾いた蒴果や袋果も果実に含まれる。
過湿とは、用土中の水分が過剰になった状態である。水のやりすぎや排水不良で起こり、根が酸欠となって、多肉・サボテンで最も多い根腐れの引き金になる。
複数の花が花茎や花軸に沿って並ぶ配列のしかた全体を指す語。総状・円錐・穂状など型があり、アロエやアガベの花の咲き方を表す。
風通しとは、置き場所や栽培空間に空気の流れがある状態である。葉面や株元の乾きを早め、蒸れや糸状菌の定着を抑えるため、多肉・サボテン管理の要になる。
栃木県鹿沼産の黄白色の火山性用土。酸性が強めで通気・排水性に優れ、乾くと白くなり水加減が見やすい。
子株や根を持つ親株を、根をつけたまま複数に切り分けて増やす繁殖法。発根済みのため挿し木や葉挿しより失敗が少ない。
CAM型とは、夜間に気孔を開いてCO2を取り込み、日中にそれを使って光合成する植物を指します。水やりは控えめにし、過湿を避けることが育成の要点で、排水の良い鉢と日光を十分当てると健康に育ちます。
属の上位にある分類階級で、近縁の複数の属をまとめたグループの名。植物では基準の属の語幹に-aceaeを付けて表し、和名では末尾に「科」を付ける。
火山噴出物が発泡してできた多孔質で軽い石。排水・通気性を高める改良材で、鉢底石にも用土混合にも使う。
乾季とは、一年のうち降水が著しく少ない季節である。原産地の植物は乾季に休眠して耐えるが、日本の栽培で休眠を促す主因は低温で、原産地の乾季とは別物として扱う。
施した後ゆっくり溶け、数週間〜数ヶ月効き続ける肥料。肥料焼けしにくく、多肉・サボテンの少量施肥に向く。
灌水とは、植物に必要な水を与える作業を指す農業・園芸用語である。「かんすい」と読み、水やりとほぼ同義。栽培ガイドで「灌水を控える」のように使われる。
葉の色や形の美しさを観賞するために育てる植物の総称。多くは熱帯・亜熱帯原産で耐陰性があり、室内で楽しむものを指すことが多い。
葉の表皮にある小さな開口部で、一対の孔辺細胞が開閉を調節する。CO2の取り込みと、水蒸気を逃がす蒸散の出入り口になる。
茎・葉・根などの器官の、付着点に近い下側の部分。植物では株元の意味で使われることが多く、先端側を指す頂部と対になる方向の語。
Kewは、イギリス・ロンドン南西部にある世界有数の植物分類学の研究拠点で、正式にはキュー王立植物園と呼ばれる。学名や分布を調べるデータベースPOWOの運営元としても知られる。
毬果とは、主に裸子植物が種子や花粉を作る器官である。胞子葉が軸の周りに集まったもので、マツぼっくりが身近な例。雄毬果と雌毬果に分かれるものもある。
地下に養分をたくわえた貯蔵器官をまとめて呼ぶ園芸用語。鱗茎・球茎・塊茎・塊根・根茎という由来の異なる器官の総称にあたる。
生育が一時的に止まる季節。多くの多肉・塊根植物は高温の夏か低温の冬に休眠し、この時期は水やりを大きく控える。
葉のふちに並ぶ、のこぎりの歯のような鋭い突起の総称。アガベでは品種ごとに形が異なり、観賞や見分けの重要なポイントになる。
基部から茎や頭(ヘッド)が複数生じ、塊状や叢状に群れて育つ生長形。マミラリアやメセン類に多く見られ、姿を指す点で子株とは別の概念。
結実とは、花が受粉・受精を経て果実や種子を作ることである。実生で種子を採る前提になるが、多くのサボテンやリトープスは別の株の花粉がないと結実しない。
原産地とは、ある植物が自然状態でもともと分布してきた地理的範囲である。国や大陸など広い単位で示し、実際の生育環境を指す自生地とは区別される。
人の改良や選抜を経ていない、自然のままの野生状態の植物を指す園芸上の呼び名。分類学の正式な階級ではなく、園芸品種と対比して使われる。
植物が光のエネルギーを使い、二酸化炭素と水から糖と酸素をつくる反応。多肉に多いCAM型もこの光合成の一つの型である。
発芽に光が必要または有利な種子。深く埋めると発芽しにくいため覆土は無しか極薄にする。パキポディウムなどが該当。
暗い環境で育った株を1〜2週間かけて徐々に強い光へ慣らす操作。葉焼けを防ぐため、春の戸外移動などで行う。
親株の基部やストロンから出る小さな株。親と遺伝的に同じクローンで、カキ仔とも呼ばれ、根をつけて切り離せば株分けで増やせる。
鉢を浅く水に浸し、底から給水させる方法。播種直後の乾燥防止に使う。
体を白い粉状・綿状のロウで覆うカイガラムシの一群。多肉や観葉植物で最も発生が多く、葉腋や株元、根に潜んで汁を吸う。
ゴロ土とは、鉢底に敷く大粒の用土材である。軽石などが使われ、主に鉢穴の目詰まりや土の流出を防ぐ。排水を良くする効果は限定的とされる。
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サーキュレーターとは、室内の空気を撹拌・循環させる送風機器である。多肉植物の室内管理で、徒長の抑制や蒸れ・病害の予防、土の乾きを早める目的で使われる。
複数の心皮からなり、熟すと果皮が裂けて種子を放出する乾いた果実の型。アロエやリトープスの実がその代表例とされる。
茎や枝の一部を切り取り、土に挿して発根させ、独立した新しい株に育てる繁殖法。実生と違い親と同じ性質のクローンが得られる。
糸状菌などの病原微生物による植物の病気を防ぐ農薬。害虫を防ぐ殺虫剤とは対象がまったく異なり、混同してはならない。
昆虫やダニなど害虫を防除するための農薬。病気を防ぐ殺菌剤とは対象がまったく別で、ダニには昆虫向けとは別系統の殺ダニ剤が必要になる。
サボテン科に属する植物の総称で、多肉植物の一群。刺や花が生じる刺座という器官を持つことが最大の特徴で、ほぼ全種が南北アメリカ原産である。
酸性とは、水素イオン濃度(pH)が7.0未満の性質である。多くの多肉・サボテンは弱酸性〜中性(pH5.5〜7.0)の土壌を好み、用土素材の選択に直結する。
C3型とは、CO₂を昼間に取り込んで直接固定する、最も基本的で一般的な光合成の型である。地球上の植物の多くがこの型で、涼しく湿った環境に向く。CAM型と対比される。
サボテン科にだけある、刺や花・わき芽が生じる円いクッション状の器官。サボテンと「サボテンに似た多肉」を見分ける決め手になる。
菌糸を伸ばして増えるカビの仲間(真菌)。立ち枯れ・根腐れ・赤腐れなど、多肉・サボテン栽培の多くの病害の原因になる。
自生地とは、植物が野生のまま実際に生育している具体的な場所と環境である。土壌や標高、水分などを含むミクロな概念で、地理的範囲を指す原産地とは階層が異なる。
湿度とは、空気中に含まれる水蒸気の量を示す指標である。多くは相対湿度(%RH)で表し、原産地が低湿度の多肉・サボテンには日本の梅雨期が負担になる。
水を絞り強い光で育て、葉の間隔を詰めて引き締まった姿に仕上げる栽培法。アガベなどの造形美を引き出す。
霜とは、気温が0℃以下に下がったとき、空気中の水蒸気が物の表面で直接氷の結晶になったものである。葉や球体の表皮を傷めるため、霜の降りる地域では室内や軒下で管理する。
遮光ネットや寒冷紗などで直射光を一定割合カットし、光量や温度上昇を和らげる管理。真夏の葉焼け対策に使う。
雌雄異株とは、雄花をつける株と雌花をつける株が別々の個体に分かれている性質である。種子を採るには雄株と雌株の両方が必要になる。ウェルウィッチアが代表例である。
収束進化とは、系統の離れた生物が同じような環境に適応し、独立に似た姿や仕組みを進化させる現象である。サボテンと多肉ユーフォルビアがよく似るのが代表例である。
種子とは、種子植物が有性生殖でつくる散布体で、種皮・胚・胚乳からなる。胚乳をもたず子葉に養分を蓄える種もあり、実生で種から育てる出発点になる。
二名法で属名のあとに置く二番目の語。小文字で書き始めて斜体で表し、属名と組み合わさって初めて一つの種を指す学名になる。
種皮とは、種子の外側を包む皮のこと。胚を保護し、水の浸入を調節して発芽の時期を制御する。硬い種皮の種では、傷をつける前処理が発芽を助ける。
子葉とは、発芽のときに最初に展開する葉のこと。双葉とも呼ばれ、養分を蓄えたり胚乳から吸収したりする。多肉・サボテンの多くは2枚で、本葉とは形が異なる。
植物体内の水が水蒸気となって、主に気孔から大気へ失われる現象。CAM型が夜に気孔を開くのは、この蒸散を抑えるためである。
浸透移行型殺菌剤とは、葉や根から吸収され、植物体内を移行して全体に効く殺菌剤の型である。感染後にも菌の増殖を抑える治療効果が期待でき、ベンレートが代表例である。
スリット鉢とは、側面に縦の切り込み(スリット)が入ったプラスチック鉢のこと。根が空気に触れて伸びを止めるエアプルーニングで根詰まりを防ぎ、通気と排水にも優れる。
多肉植物を生長が盛んな季節で分けた分類。夏型・冬型・春秋型があり、正しい水やり時期の出発点になる。
長く伸びた主軸に、花柄のある花が基部から先端方向へ順に咲き並ぶ花序の型。アロエの花茎の咲き方が典型例とされる。
送粉共生とは、植物と花粉を運ぶ送粉者が互いに利益を得る関係である。植物は受粉の機会を、昆虫などは花蜜や産卵場所を得る。ユッカとユッカガが特に強い例である。
種の上位にある分類階級で、近縁の複数の種をまとめたグループの名。二名法では学名の最初の語にあたり、大文字で書き始め斜体で表す。
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耐寒性とは、植物が低温や霜・凍結に耐えて生き残る力の指標である。多くは乾燥した株での最低温度として示され、用土や株が湿るとこの限界は大きく下がる点に注意する。
駄温鉢とは、素焼き鉢より高い温度で焼いた素焼き系の園芸鉢である。素焼きより丈夫だが通気性はやや低く、乾燥を好む多肉には素焼きの方が向く場合がある。
有効成分TPN(クロロタロニル)の保護殺菌剤。植物表面を覆って多くの糸状菌の侵入を防ぐが、体内には移行せず治療効果はない。
実生苗の根元が黒く細くなって倒れ枯れる病害。土壌の糸状菌が原因で、高湿・通気不足で発生しやすい。
タッパーとは、ふたで密閉できる透明なプラスチック容器の通称。実生では腰水と組み合わせ、ふたを閉めて湿度を保ち発芽を促すのに使う。密閉しすぎるとカビに注意。
リトープスなどメセン類に特有の、古い葉を養分に新葉が内側から育って入れ替わる現象。脱皮中の断水が要。
葉・茎・根などが厚く肉づいて水を多く蓄えた状態を表す語。「多肉植物」がカテゴリ名であるのに対し、こちらは器官の性質を示す形容詞的に使う。
葉・茎・根のいずれかが厚く肥大して水を蓄える植物の総称。正式な分類群ではなく、多くの科にまたがる性質によるまとまりで、サボテンも含む。
一本の茎や一個のロゼットだけで育ち、自然には枝や複数頭を作らない生長形。アガベに多いが、子株を出す種は珍しくない。
休眠期に水やりを止めるか極少量に抑える管理。耐寒・耐暑性を高め、根腐れを防ぐために行う。
炭素年代測定とは、放射性炭素¹⁴Cが一定の半減期で減ることを利用し、有機物のおおよその年代を推定する手法である。年輪を持たない植物の樹齢推定にも使われる。
茎や枝の最も先端にあたる部分。茎の頂部には伸長を担う成長点があり、ここを切るとわき芽が動きやすい。株元側の基部と対になる語。
直射日光とは、遮るものなく直接当たる太陽光である。多くの多肉植物やサボテンが好むが、慣れていない株を急に当てると葉焼けするため、光順化で徐々に慣らす必要がある。
通気性とは、用土の粒子間の空隙が根に酸素と空気を供給する性質である。悪いと根が酸欠を起こして根腐れにつながるため、多孔質で粗めの素材で高める。
根を担う台木と、その上に接ぐ穂木という別々の植物をつなぎ、一個体として育てる技術。サボテンの斑入りなど自根で育ちにくい個体の維持に使う。
底面給水とは、鉢底の排水穴から毛管現象で水を吸い上げさせる給水法の総称である。腰水はその一種で、実生や発根管理で株元を濡らさず給水できる。
凍結とは、水が0℃以下で氷に変わることである。植物では組織内の水分が凍ることを指し、氷の結晶が細胞を物理的に壊すため、多くの多肉植物にとって凍害は致命傷になりやすい。
光不足や水・肥料の与えすぎで茎葉の節間が伸び、ひょろひょろと軟弱に育つこと。一度伸びた部分は元に戻らない。
枝を親株から切り離さず、途中を傷つけて発根させてから切り取り、新しい株を得る繁殖法。発根を確認してから外せるため失敗が少ない。
な
は
雲母系鉱物を焼成・膨張させた無菌で軽い資材。保水性と通気性に優れ、タネまきの実生用土によく使われる。
火山岩を焼成・発泡させた白く軽い無菌資材。排水性向上に使うが、原料の種類で保水・排水の傾向が変わる。
胚とは、受精卵が分裂・発育した幼い植物体のこと。種子の中で種皮や養分に包まれており、発芽の際に最初に動き出す。健全な胚であることが発芽率を左右する。
排水性とは、用土が余分な水分を速やかに鉢底へ排出する能力である。多肉・サボテン栽培で最も重視され、低いと過湿から根腐れを招きやすい。
幹や茎が背丈や葉に比べて不自然に太く肥大した形。水を蓄える乾燥地適応で、観賞の主役になるが過湿に弱い。
葉を1枚切り取って用土に置き、不定根と不定芽を出させて新個体を作る繁殖法。葉から芽を作れるベンケイソウ科などに限られる。
葉裏に付いて汁を吸う0.5mm前後の微小なダニ。クモのなかまで昆虫ではなく、高温乾燥で多発し、葉がかすれて白っぽくなる。
鉢上げとは、育苗トレイや仮の容器で育った苗を、個別の鉢へ移し替える作業のこと。本葉が数枚そろうころが目安で、成株を植え替える「植え替え」とは区別して使う。
発芽適温とは、種子が最もよく発芽する温度帯のこと。多肉植物では20〜30℃が一つの目安とされるが、種類による差が大きく、一律には決められない。
発芽日数とは、種をまいてから芽が出るまでに要する日数の目安。早い種では数日、多くは1〜2週間が目安だが、鮮度や温度で大きく変わる。
根が傷ついた・ない株に新しい根を出させるための環境づくり。植え替えや胴切り後、輸入株などで行う。
強い直射光や急な光量増加で葉や表皮が酸化ダメージを受け、変色・壊死する現象。変色した部分は元に戻らない。
半日陰とは、一日の一部だけ直射日光が当たる明るい場所である。遮光50%程度の明るい日陰を指すこともあり、夏の強光よけや実生初期、光順化中の一時的な置き場所に使う。
ピートモスとは、湿地のミズゴケなどが堆積・分解してできた有機質の用土材である。強酸性で保水性が高い一方、乾くと水をはじくため、多肉の主用土には向かない。
被子植物とは、種子が子房に包まれ、受粉後に果実を作る種子植物の仲間である。真の花を咲かせ、陸上植物の大半を占める。多肉植物の多くもこのグループに属する。
宮崎県産の火山性軽石用土。粒が硬く崩れにくいため通気・排水性が高く長持ちする。別名ボラ土。
植物の病気(病害)と、加害する害虫とを合わせて指す総合的な呼び方。栽培管理ではこの両方を一体で見て予防・対処するのが基本になる。
標高とは、海面を基準にした地点の高さである。標高が上がるほど気温は下がり、おおむね100mにつき約0.6℃低下する。原産地の標高は耐寒性を読む手がかりになる。
斑入りとは、葉や茎の一部に葉緑素が欠けて白や黄色の模様が出る現象である。観賞価値が高く高価になるが、光合成できる面積が減るため生育は遅くなりがちである。
覆土とは、種まきのあと種子の上に土をかぶせることである。乾燥防止や固定が目的で、厚さは種類で変える。好光性種子では覆土をしないか、ごく薄くする。
プラグトレイとは、小さなセル(区画)が並んだ育苗用のトレイのこと。各セルに1粒ずつまくと根がまとまり、移植のとき苗を傷めず取り出せる。セルトレイとも呼ばれる。
ふるいとは、網目の大きさが異なる網を枠に張り、土の粒を大きさで選別する道具のこと。実生では細かい網で用土の微塵を除き、排水性と通気性を確保するのに使う。
茎の側面にある腋芽が伸びて新たな枝が生じる現象、またそうして枝分かれした姿。頂芽を取り除くと促されることが多く、群生とは区別される。
亜種の下位、品種の上位にある分類階級。種の分布域に散発的に現れる自然の変異を指し、学名では種小名のあとにvar.を添えて表す。
有効成分ベノミルの浸透移行性殺菌剤。種子消毒や立枯れ・灰色かび病など、糸状菌が原因の幅広い病害の予防・治療に使われる定番薬。
苞葉とは、花や花序の基部につく、変形・特殊化した葉である。普通の葉と色や形が異なり、つぼみの保護や送粉者を引き寄せる役割を持つことがある。
保水性とは、用土が水分を保持する能力である。排水性と相反するトレードオフの関係にあり、多肉・サボテンでは低〜中程度に抑えた配合が目標になる。
本葉とは、子葉のあとに展開する、その植物本来の形をした葉のこと。光合成の主役となり、本葉が数枚そろうことが鉢上げを始める一つの目安になる。
ま
種子から育てること、またはその苗。挿し木や接ぎ木と区別して使う。
蒸れとは、高温・多湿・無風が重なって株や根域が高温多湿になり、組織が腐敗・壊死する現象である。過湿がなくても起こり、梅雨〜盛夏の日本で多い。
メセン類とは、ハマミズナ科の多肉植物群の俗称である。リトープスやコノフィツムが代表で、多くは冬型でCAM型の光合成を行う。石に擬態する「生きた石」も含まれる。
茎や幹の細胞壁にリグニンがたまり、年とともに硬く木のようになる現象。パキポディウムやアデニウムの幹で進む健全な老化。
一生に一度だけ開花・結実し、その後その個体が枯れる性質。アガベが代表だが、子株や珠芽で株は受け継がれる。
や
ら
裸子植物とは、種子が子房に包まれず露出している種子植物の仲間である。真の花や果実を作らず、多くは毬果で種子を作る。マツやソテツ、ウェルウィッチアが含まれる。
サボテンの茎に縦に走るうね状の隆起。水を蓄えると膨らみ乾くとくぼむため、水やりの目安にもなる乾燥地適応の構造。
葉などが変形してできたうろこ状の小さな構造の総称。球根(鱗茎)の肉厚な貯蔵葉や、花茎につく退化した葉などを指す。
礫地とは、砂利や小石が主体で粒の間に空隙が多い地面である。雨後の水が速やかに抜けて排水性が非常に高く養分も乏しく、乾燥地の多肉植物が適応してきた生育基盤になる。
茎の節間が詰まり、葉が地表や茎の先で放射状に重なってバラの花びらのように広がった形。多くの多肉植物が示す姿で、日照不足だと崩れる。