殺菌剤
さっきんざい
別表記
fungicide
糸状菌などの病原微生物による植物の病気を防ぐ農薬。害虫を防ぐ殺虫剤とは対象がまったく異なり、混同してはならない。
詳しい解説
殺菌剤(さっきんざい)は、糸状菌(かび)や細菌などの病原微生物が起こす植物の病気を、予防・治療するための農薬。害虫を対象とする殺虫剤とは働きが根本的に異なり、農薬の登録分類でも別に扱われる。
大きく二つの型があり、表面を覆って菌の侵入を防ぐ保護殺菌剤(オーソサイドやダコニールなど)と、植物体内に吸収されて治療効果も持つ浸透移行型(ベンレートなど)に分かれる。多肉・サボテンの実生では種子消毒や立ち枯れ対策に使う。
同じ作用の薬を連用すると耐性菌が出やすいため、作用機構の異なる薬を交互に使う。殺菌剤の作用機構はFRACという体系で分類され、殺虫剤のIRACとは別系統である。希釈倍率や使用回数など、ラベルの記載を守って使うことが前提になる。