SEED STOCK MAGAZINE

一粒万倍日に億万長者を目指して種を蒔いてみた

一粒万倍日に億万長者目指してタネを蒔いてみた

こんにちは。シードストックで記事を書いているあひるちゃんです。

「一粒の種が、万倍にも実る」と聞くと、なんだかとても景気がいい気がします。

一粒万倍日。
名前からして、もう縁起がいい。
財布を新しくしたり、新しいことを始めたりするのに良い日といわれています。

それなら、

植物の種をまくのにもぴったりなのではないでしょうか。

一粒が万倍。
つまり、種をまけば、いつか苗がたくさん育つ。
苗がたくさん育てば、いつか誰かにお迎えしてもらえる。
そして最終的には、億万長者。

……という、かなり都合のいい夢を胸に、はじめての実生に挑戦してみることにしました。

今回は、植物初心者の私が実生苗づくりに挑戦するために、道具をそろえて、土を作って、種をまくところまでを記録していきます。

今回育てる種たち

今回まくことにした種は、全部で5種類です。

今回蒔いた種子

  • アデニウム DHA PPL
  • アデニウム タイ ソコトラナム
  • パキポディウム ブレビカリックス
  • パキポディウム マカイエンセ
  • ウェルウィッチア・ミラビリス 奇想天外

それぞれ20粒ずつ、合計100粒からのスタートです。

初心者なのに、いきなり100粒。

なぜ。

自分でもこの選択に少しびっくりしています。
ゲームでいうと、チュートリアルが終わっていないのに、いきなりボス部屋の扉を開けた感じです。

でも、種を並べている時はとても楽しくて、

「この子はどんな形になるんだろう」
「ぷっくりした株元になってくれるかな」
「葉っぱが出たら可愛いだろうな」

と、ひとつひとつに期待してしまいました。

まだ土にも入れていないのに、もう情が湧いています。
感情の発芽が早い。

もちろん、全部がうまく育つとは思っていません。
発芽しない子もいるかもしれないし、途中で力尽きてしまう子もいるかもしれない。

それでも、もし元気に育ってくれたら、いつか誰かにお迎えしてもらえる苗になるかもしれない。

一粒万倍日という言葉に背中を押されて、まずは小さな種まきから始めてみます。

まずは道具と土を買いに行く

一粒万倍日前日。
早めに準備を始めておくかと思い前日から行動
実生を始める前は、正直「種と土があればできるのかな?」くらいに思っていました。

甘かったです。

実際に準備してみると、必要なものが思ったよりたくさん。
種と土だけでは、どうにもならない世界がそこにありました。

まずは我らの味方ダイソーで、作業に使う道具をそろえました。

ダイソー購入品

購入場所 購入したもの 金額
ダイソー バケツ
ダイソー スコップ
ダイソー 小さくて可愛いスコップ2本
ダイソー ラップ
ダイソー ケース6個
ダイソー 手袋
ダイソー スプレー
ダイソー合計 1,430円

小さくて可愛いスコップは、完全に気分を上げるために買いました。

実用性だけでいえば、普通のスコップだけでいい気もします。
でも、初心者には「気分が上がる道具」も大事です。

なぜなら、作業前の自分を励ましてくれるから。

「大丈夫、可愛いスコップがある」

そんな謎の安心感があります。

次に、ホームセンターで、ポットや用土、殺菌剤などを購入しました。
赤玉土 鹿沼土 軽石 プレステラ90 ポット ダコニール粉材

購入場所 購入したもの 金額
ホームセンター プレステラ90 325円
ホームセンター Sポット75 4個 1,312円
ホームセンター サンラベル 388円
ホームセンター 赤玉土14L 298円
ホームセンター 鹿沼土14L 498円
ホームセンター 軽石14L 598円
ホームセンター ダコニール粉剤 1,380円
ホームセンター合計 5,002円

ダイソー分が1,430円、ホームセンター分が5,002円。
道具や用土などの初期資材費は、合計6,432円でした。

ここで早くも思いました。

「これ、思ったよりお金かかるくね?」

最初は、ダイソーの土で足りるかなと思っていたのですが、考えが甘すぎました。100円ごときでは全然足りなさそうで、結局ホームセンターで赤玉土、鹿沼土、軽石を買うことに。

赤玉土、鹿沼土、軽石はそれぞれ14L

合計42L

中学生を錬成したいんだっけ?

もう戻れない。
お母さんを錬成するんだ

強い気持ちで私は進みます。

そんな物質量の土を見ると「土、います」という威圧感がすごい。

植物を育てる前に、まず土との共同生活が始まりました。

今回まく種の購入費もまとめておきます。

種類 金額
ウェルウィッチア・ミラビリス 奇想天外 6,440円
パキポディウム マカイエンセ 4,400円
パキポディウム ブレビカリックス 1,540円
アデニウム タイ ソコトラナム 2,420円
アデニウム DHA PPL 4,620円
種代合計 19,420円

初期資材費が6,432円、種代が19,420円。
合わせると、ここまでにかかった費用は合計25,852円です。

初期資材料6,432円+種代19,420円=
合計 25,852円

今回は合計100粒まく予定なので、単純に割ると1粒あたり約259円です。

1粒、約259円。

急に一粒一粒が高貴に見えてきます。
さっきまで「小さな種ちゃん」だったのに、計算した瞬間から「どうかご無事で……」という気持ちになります。

一粒万倍日だからといって、259円がいきなり259万円になるわけではありません。
当たり前です。植物です。仮想通貨ではありません。

もちろん、100粒すべてが販売できる苗になるわけではありません。
発芽しない子もいれば、途中で力尽きてしまう子もいると思います。

だからこそ、ひとつひとつの芽が出てくれると本当に嬉しいはず。

もし将来、しっかり育って販売できる苗になったら、アデニウムは500〜800円くらい、パキポディウムは800〜1,500円くらい、ウェルウィッチア・ミラビリスは1,500〜3,000円くらいでお迎えしてもらえたら嬉しいなと思っています。

もちろん、これは今の時点での小さな目標です。
実際の価格は、苗の大きさや形、状態、販売する場所によって変わると思います。

今はまだ「売るために育てる」というより、楽しく育てて、その先で誰かに喜んでもらえたら嬉しい、という気持ちです。

億万長者への道は、まず発芽から。
だいぶ地道です。

準備でつまずく

準備の段階で、かなり失敗もありました。

殺菌剤のダコニールを買ったのですが、粉剤と液剤があることを知らず、間違えて買ってしまったのです。

粉剤と液剤。

聞いてない。
いや、調べれば出てきたのかもしれません。
でも初心者の目には全部同じ「殺菌剤」に見えるのです。

粉剤は水に溶かしても使えないらしい。
結局、買い直すことに。

ダコニール液剤
ダコニール1000 250ml 1,580円
粉剤を返品させてもらって差額をお支払い。ありがたい。

「ちゃんと調べたつもりだったのに……」

少し落ち込みましたが、これも初心者の経験のひとつ。
次はもっとちゃんと確認しようと心に誓いました。

始める前から、思ったより大変。
そして、思ったよりお金がかかる。

それでも、道具をそろえて、種を見ていると、少しずつ楽しみの方が大きくなってきました。

1日目|土を作って、種をまく

そしてやってきた一粒万倍日。
もとい種まきの日です。

まず、アデニウムの種をシードストックの種販売ページに書いてあった通りに40〜50℃くらいのぬるま湯に40分ほどIN。

小さな種をお湯につけながら、私は思いました。

この子達は自然界でどうやって実生してきたのだろう。
そもそも種はどうやってできているのか、どうやって自然界で地位を確立してきたのか。

・・・と。
考えていても仕方ありません。
種をお湯につけている間に、用土を作っていきます。

今回の用土は、赤玉土60%、軽石20%、鹿沼土20%で作っていきます。

スコップで、

  • 赤玉土6杯
  • 軽石2杯
  • 鹿沼土2杯

を入れて混ぜました。
水を入れる前の用土

この時点で、ちょっと植物屋さんみたいな気分になります。

まだ何も育てていないのに。
土を混ぜているだけなのに。
気持ちだけはもう「やってます」みたいな顔になっています。

最初は「これ、多すぎるかな?」と思いながら作ったのですが、ポットに入れていくと意外と

足りない?

あんなにあったのに。
存在感、あんなにあったのに。

失ってから気がつく、恋も土も同じですね。

用土にはダコニール液0.5mlを500mlの水に入れたものを土に入れました

足りなくなったので、半量でもう一度作ることに。

2回目は、

  • 赤玉土3杯
  • 軽石1杯
  • 鹿沼土1杯

にしました。

結果的に、作った分はちょうど使い切りました。

よかったです。
でも土は大量に余ってます。部屋の一角が「土の保管所」になってます。

もう砂場作ったろかな。
家の中に砂浜作ったろかな。

土を混ぜている時は楽しいのですが、同時に不安もあります。

「これで合ってるかな?」
「水はけ大丈夫かな?」
「ちゃんと芽が出るかな?」

答えはまだわかりません。
土の中だけが知っています。

ダコニール液を混ぜて、腰水管理へ

用土を作ったあとは、ダコニール液0.5mlを500mlの水に溶かして、土に混ぜました。

ここで、前日に買ったスプレーボトルが、思っていた霧吹きタイプではなかったことに気づきました。

霧状に広がると思っていたのに、一直線に出るタイプだったのです。

水鉄砲

強めの水鉄砲です。

植物にやさしくふわっとかけるつもりが、思ったよりまっすぐ出る。
私の想像していた「ゆんるり園芸ライフ」とは少し違います。

さらに、500mlのスプレーボトルでは足りず、何度も薬液を作り直すことにもなりました。

地味に大変。
でも、こういう細かい失敗こそ、実際にやってみないとわからない部分なのかもしれません。

用土を入れて、種をまいていくと、少しずつ「始まった」感じがしてきます。

まだ芽は出ていないのに、もう可愛い。

小さな種が土の中にいるだけで、なんだか気になってしまいます。

薬液を混ぜたもので腰水管理を始めました。

水の量はこれでいいのか。
湿度は足りるのか。
逆に蒸れすぎないのか。

わからないことはたくさんあります。

まずは、無事に芽が出ますように

種を蒔いた後の様子

こうして、はじめての実生チャレンジが始まりました。

道具をそろえるだけでも迷って、
土の量にも悩んで、
殺菌剤も間違えて、
スプレーボトルも思っていたものと違って。

最初から完璧とはいきませんでした。

むしろ、準備の時点でかなりバタバタしています。
実生を始めたというより、「初心者が園芸用品売り場で右往左往するドキュメンタリー」が始まった感じです。

でも、ひとつひとつ準備して、実際に種をまいてみると、もうその時点で小さな達成感があります。

「ちゃんと芽が出ますように」
「元気に育ってくれますように」
「いつか可愛い苗になってくれますように」

そんな気持ちで、種をまいた容器をそっと見守ることにしました。

億万長者への第一歩は、とても静かです。
まだ何も見えていない土を、ただじっと見るところから始まります。

でも、この土の中で、きっと小さな変化が始まっているはず。

次回は、種まき後の様子や、発芽までのドキドキ、そして初心者が最初にぶつかったカビ問題について記録していきます。

一粒万倍日から始まった実生への挑戦。
本当に万倍になるのかはわかりませんが、まずは一粒ずつ、無事に芽が出てくれることを願って、ここまで読んでくれた方達と見守っていきたいと思います。

 

やめて!ラップをパキポディウムに掛けたら、パキポディウムの大きくなりたい精神まで燃え尽きちゃう!
お願い!死なないでパキポディウム!
あんたが今ここで倒れたら億万長者の約束はどうなるの!?
ライフはまだ残ってる。
ここを耐えれば、カビに勝てるんだから!
次回、
「パキポディウム死す」デュエルスタンバイ!

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