★ユーカリ ブルーガム(Eucalyptus globulus blue gum)の特徴:
- 原産地:オーストラリアが原産ですが、スペイン、ポルトガル、キプロスを含む南ヨーロッパ、南部アフリカ、ニュージーランド、アメリカ西部(特にカリフォルニア)やハワイ、マカロネシアといった世界各地に帰化しています。
- 成長した株の特徴:
- 一般的に「ブルーガム」として親しまれるこのユーカリは、高さ45メートルにも達する堂々たる常緑高木です。理想的な環境下では、90メートルもの巨木に成長することもあり、その雄大な姿は見る者を圧倒します。幹の樹皮は滑らかな白色〜クリーム色をしており、毎年、まるで長いリボンのように美しく剥がれ落ちる特徴があります。この剥がれ落ちた樹皮が地面に積もる様子も、ブルーガムならではの風情です。幼木の葉は卵形で、その表面は青みがかった灰色のワックス状の粉で覆われています。この神秘的な青みがかった色合いが、「ブルーガム」という名前の由来となっています。成熟した葉は光沢のある緑色の披針形(槍の穂先のような形)をしており、触れると爽やかな芳香を放つ油腺を含んでいます。葉の付け根には、単独で、あるいは3つまたは7つのグループで、白っぽいリブのある特徴的な花芽をつけます。やがて開花すると、たくさんの雄しべが美しい白い花を咲かせ、その後、直径約0.6~2.5cmの木質の果実を結びます。この果実は、コショウ入れのようなユニークな形をしており、種を振りまきます。根元にはリグノチューバー(萌芽更新能力を持つ根元の肥大部)を形成し、火災などから再生する強い生命力を持っています。その急速な成長と幅広い環境への適応性から、世界中で広く植林されています。特に葉から抽出されるユーカリオイルは、その清涼感のある香りと殺菌力から、医薬品やアロマセラピーなど多岐にわたる分野で利用されています。
- 育成の際の注意点:
- **耐寒性:** 比較的耐寒性がありますが、気温が-5℃を下回ると、葉の組織が枯死する可能性があるため、特に冬季の低温には注意が必要です。
- **気候:** 地中海性気候の地域に非常によく適応しますが、熱帯の高地でも良好に生育します。
- **日当たり:** 良好な成長を促すためには、日当たりの良い場所を選んで植えましょう。
- **土壌:** 土壌への適応性も高く、赤土の土壌でも育つことがあります。

● 発芽率、品種名種小名に対する保証はございません。ショッピングガイドをご確認の上お買い求めください。