★ディッキア マルニエルラポストレイ(Dyckia marnier-lapostolii)の特徴:
- 原産地:ブラジル
- 成長した株の特徴:ディッキア マルニエルラポストレイは、茎のない広がったロゼットを形成する、ゆっくりと成長する植物です。灰緑色の三角形の葉は、銀白色の鱗状の毛で覆われており、ロゼットの直径は最大で25cmに達し、葉は最大12cmの長さに成長します。葉は下向きに曲がり、縁には大きな爪のような棘が並んでいます。成熟した株は、夏になるとオレンジ〜黄色の筒状の花をつけた花穂を伸ばします。
- 育成時の注意点:
- ディッキアは多肉植物として扱われることが多いですが、実際には多肉植物ではなく、葉に水分を蓄えることはありません。それでも乾燥に強く、長期間水がなくても休眠状態で生き延びることができます。
- 直射日光を好み、気温は最大32°Cまで耐えられますが、凍結には弱いため、寒冷地では注意が必要です。
- 簡単な育成方法:成長期には定期的に水を与えましょう。土が常に均一に湿っている状態が理想です。冬の休眠期には水やりを減らし、春から秋にかけては薄めの液体肥料を与えます。鉢植えの場合、受け皿を使用して根が水に浸からないようにしつつ、蒸発と一定の湿度を保つよう心掛けましょう。
- 別称:ホワイトディッキア(White Dyckia)
★ディッキア播種について:
- 用土の準備: 赤玉土(小粒)または鹿沼土(小粒)とバーミキュライトを準備します。バーミキュライトはふるいにかけて、細かい部分のみを使用します(または、きめ細かい種まき用の土を使用しても問題ありません)。これらを混ぜ合わせて、用土を作ります。
- 鉢の準備: 腰水ができる小型のプラ鉢を用意します。鉢の中に赤玉土または鹿沼土を5割~6割の高さまで入れ、その上に細かいバーミキュライトを乗せて層を作ります。ディッキアの根は発芽した直後は非常に弱いため、うまく用土に根を張れないことがあるので、表面は軽いバーミキュライトを使用します。
- 用土の下処理: 新品の用土を使用し、可能であれば熱湯や電子レンジ等で殺菌し、カビの発生を防ぎます。
- 播種: 用土の上に種をできるだけ重ならないように均等に並べます。種子は土の上に置くだけで、覆土はしません。
- 殺菌: 霧吹きで水を種子にしっかり吹き付けます。カビ防止のために、水の代わりにベンレートやダコニールの希釈液を使用するとさらに効果的です。
- 湿度の維持: 水を吹き付けた後、鉢にラップをかけて湿度を保ちます。
- 腰水で保管: 受け皿に水をため、鉢をその中に入れて腰水にします。水は鉢が約1cm程度浸かる程度で十分です。直射日光の当たらない場所に置きます。
- 発芽までの期間: 発芽には20度以上の気温が望ましく、暖かい時期であれば、10日程度で発芽することが多いです。
● 発芽率、品種名種小名に対する保証はございません。ショッピングガイドをご確認の上お買い求めください。