★アデニウム アラビカム(Adenium arabicum)の特徴:
- 原産地:サウジアラビア、イエメン
- 成長した株の特徴:ミニチュアのバオバブのような、驚くほど太い幹が特徴的な多肉植物です。アデニウム・オベスムの地方変種とされていますが、別種として扱われ、塊根植物愛好家から高い人気を集めています。アデニウム・オベスムに似ていますが、幹と枝の境目が曖昧で、より大きく、ずんぐりとした塊根を持ち、砂漠の植物らしい力強い多肉質の印象です。紫色から濃い茶色に色づいた多肉質の幹から、短い裸枝を出し、アデニウム・オベスムとは異なり、大きく厚みのある光沢のある葉をつけます。非常に乾燥に強く、ピンク〜赤色の花はプルメリアの花に似ており、日光に当たると美しく輝きます。
- 育成の際の注意点:
- 水やり:過湿と乾燥の両方を嫌います。早朝に水やりし、一日中水を吸わせるようにします。水やり頻度は、季節や環境によって調整が必要です。毎日~数日おきを目安に、鉢皿に水が溜まらないように注意しましょう。乾燥しすぎると休眠状態に入ってしまうため、土の乾燥具合をよく観察することが大切です。
- 土壌:水はけの良い用土が不可欠です。粗い砂、ココピート、パーライトなどを3:1程度の割合で混ぜ合わせ、通気性と排水性を高めるのがおすすめです。鉢底に石を敷くのも効果的です。
- 日照:一部の品種には耐陰性がありますが、茎が徒長したり花の色が悪くなったりする可能性があるため、できるだけ明るい場所で管理しましょう。
- 肥料:幹の肥大と開花の促進には良質な肥料が必要です。窒素分が高すぎない肥料を選び、肥料が直接根に当たらないように注意しましょう。
- pH:土壌が酸性化すると、根腐れを起こす可能性があるため、注意が必要です。
★アデニウム播種について:
- 発芽適温:25~35度
- 土の準備:市販の種まき用土がベストですが、保水性が高ければ比較的どんな用土でも発芽します。
- 種の準備:種を12〜24時間、水に浸します。
- 播種:種を横向きに置き、土に軽く押し付けます。ただし、覆土する必要はありません。
- 水の管理:水切れを防ぐため、播種後1〜2ヶ月の間は土が常に湿っている状態に保ちます。腰水が便利です。
- 殺菌剤の使用(任意):可能であれば、播種後にダコニール、ベンレート、オーソサイドなどの殺菌剤を霧吹き等でかけてください。
- 発芽と成長:種まき後、約3日で発芽が始まり、1週間経つと苗が出揃ってきます。
● 発芽率、品種名種小名に対する保証はございません。ショッピングガイドをご確認の上お買い求めください。