★アガベ レチュギュラ(Agave lechuguilla)の特徴:
- 原産地:チワワ砂漠(メキシコ北部〜米国南西部)
- 成長した株の姿:
- アガベ レチュギュラは、メキシコ北部から米国南西部に広がる広大なチワワ砂漠に息づく、非常に強靭な多肉植物です。その名はスペイン語で「小さなレタス」を意味する「レチュギュラ」に由来し、そのコンパクトながらも力強い姿を表現しています。細長く、先端が鋭いトゲで武装した葉が特徴的なロゼットを形成し、葉色は緑色から神秘的な灰色がかった色まで変化します。鋸歯状の縁を持つ葉は最大30cmに成長し、多肉質の葉が密に叢生することで、ロゼット全体は通常0.5~1mの大きさに、高さは約45cmに達することもあります。この植物は生涯に一度だけ、その生命の全てをかけて開花し、その後は静かに一生を終えます。しかし、開花前には多くの子株を出し、次世代へと命のバトンを繋いでいきます。晩春から初夏にかけては、高さ約4mにもなる赤みを帯びた壮麗な黄色の花序を空に向かって伸ばし、見る者を圧倒します。乾燥した岩だらけの過酷な地形に完璧に適応したアガベ レチュギュラは、まさに砂漠の象徴ともいえる存在です。
- 育成の際の注意点:
- 日当たり:アガベ レチュギュラは、太陽の光をこよなく愛します。可能な限り多くの直射日光が当たる場所で管理することが、健康で美しい株を育てる秘訣です。明るい窓辺や、日当たりの良い屋外が最適です。
- 用土:水はけの良さが非常に重要です。市販のサボテン・多肉植物用ミックスを基本に、さらに砂や砂利などを混ぜ込むことで、理想的な水はけと通気性を確保した乾燥気味の用土を用意しましょう。
- 水やり:一度根付いてしまえば、乾燥にとても強い性質を持っています。冬の間は、根腐れを防ぐためにも水やりを最小限に抑え、土が完全に乾いた状態を保つようにしてください。
- 耐寒性:冬を無事に越すためには、霜からの保護が不可欠です。寒い時期には、鉢植えであれば屋内に取り込むか、屋外で管理する場合は霜よけ布などで丁寧に覆ってあげましょう。その際、蒸れを防ぐために十分な通気を確保することも忘れないでください。

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