★リトープス (Lithops) の特徴:
- 原産地:南アフリカ、ナミビア、ボツワナ
- 成長した株の特徴:
リトープスは、平たい球状の葉が2枚合わさった独特の形状を持つ多肉植物です。成長すると直径は約5cm前後になり、色や模様は多彩です。緑、茶、クリーム色、灰色、白、濃紅色などのバリエーションがあり、自然環境では砂利や岩の色や模様に似せた擬態をすることから「生きた石 (living stones)」とも呼ばれています。主に砂漠や岩場の砂利が多い環境に自生しています。
- 育成の際の注意点:
- リトープスは乾燥には強いですが、湿気には弱いです。根腐れを防ぐため、土が完全に乾いてから水を与えましょう。
- 通常、リトープスは夏に成長が止まりますが、「曲玉」「紅玉」「荒玉」「舞嵐玉」など、夏でも緩やかに成長する種類もあります。
- 軽い霜には耐えられますが、株が傷む可能性があるため、厳冬期には室内に取り込むか、防寒対策をするのが望ましいです。
- 簡単な育成方法:
明るい光が差し込む場所で育てましょう。夏の休眠期には水やりを控え、秋から春にかけては土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。肥料は生育期に少量の緩効性肥料を与えるとよいでしょう。
★リトープス播種について:
- 土の準備:
赤玉土とパーライトを1:1の割合でよく混ぜ合わせてください。
- 土への水分補給:
混合した土を適度に湿らせた後、ポットにしっかりと詰めます。
- 種まき:
土の上に種子を均一にまき、上から細かい砂や砕石を0.3cm以下の厚さで薄くまぶしてください。
- 水分補給:
土全体に霧吹きで水を与えます。発芽するまで、土が常に湿った状態を保つよう心がけましょう。また、ポットをラップなどで覆うことで湿度を維持しやすくなります。
- 適切な場所:
ポットは直射日光を避けた暖かく日当たりの良い場所に置いてください。理想的な温度は18〜27℃です。
- 発芽の待機:
種子が発芽するまでの期間はおおよそ2週間から12週間とされていますので、気長に待ちましょう。
- 発芽後の管理:
発芽したら、ラップを取り外します。その後、苗が成長して他の苗と混み合うようになったら、1株ずつ個別のポットに移植してください。
★リトープス フーケリ スザンナエ(Lithops hookeri var. suzannae)の特徴:
- 原産地:南アフリカ
- 成長した株の特徴:リトープス 富貴玉 (Lithops hookeri)の変種で、かわいらしい小型の多肉植物です。単独で育つこともありますが、複数の体を持つクラスターを形成することもあります。2枚の肉厚で質感のある葉から成り、葉の表面は平らからやや凸状で、成長すると高さ約4.5cm、直径約3.5cmに達します。葉色はクリーム色や灰色を基調とし、黄色や緑、ピンク、淡い茶色が入り混じった美しい色合いが特徴です。葉の上部には灰緑色や茶色、オレンジがかった茶色の点や線が見られ、特に縁の部分で鮮やかな色合いが強調されます。秋になると、葉の間に黄色い花が咲きます。
- 育成の際の注意点:高温には強い一方で、寒さには弱いため、冬の間は温かい場所に移動させましょう。水やりを控えめにし、乾燥気味に育てることで、元気に冬を越すことができます。
- 簡単な育成方法:日当たりの良い窓辺で育てることができ、春から秋にかけてはバルコニーや庭に置いて楽しむことも可能です。水はけの良い土を使用し、土が完全に乾いてからたっぷりと水を与えましょう。肥料は特に必要ありませんが、もし与える場合はカリウムが多く、窒素が少ないものを選ぶとより効果的です。

● 発芽率、品種名種小名に対する保証はございません。ショッピングガイドをご確認の上お買い求めください。