★ヤトロファ スピカータ(Jatropha spicata)の特徴:
- 原産地:アフリカ大陸南東部全域に広く分布しており、北はケニアから南は南アフリカまで、その自生地は広範囲にわたります。
- 成長した株の特徴:枝を含めると高さ約1メートルに成長する中型種で、特徴的な塊根状の幹と多肉質の茎を持ちます。幹はまるで丸みを帯びたトックリのようにふっくらと膨らみ、見る者を魅了します。成長期には、茎の先端から手のひら状に5~7裂した美しい葉を展開します。特に目を引くのは、葉の付け根付近から生える非常に細く長いトゲ(ひげ)です。このユニークな特徴が、ラテン語で「穂状の、尖った」を意味する種小名「spicata」の由来と考えられています。花は薄い黄色がかったグリーンで、非常に小さく控えめながらも、その繊細な美しさには趣があります。
- 育成の際の注意点:寒さには非常に弱いため、冬期は必ず暖かい場所で管理してください。寒い時期に水やりをすると、根腐れを起こしやすいため注意が必要です。また、日光が不足すると枝や茎が間延び(徒長)し、本来の引き締まった美しい姿が損なわれることがあります。暗い環境で長期間管理すると、株が弱り腐敗しやすくなるため、十分な日照を確保しましょう。
- 育成のコツ:一年を通して直射日光がよく当たる場所で管理することで、硬く引き締まった健康的な株に育ちます。生育が旺盛な夏の間は、土が完全に乾いてからたっぷりと水を与えましょう。梅雨明け以降は、雨ざらしにすることで、さらに株が硬く締まり、理想的な姿に近づきます。秋になり涼しくなってきたら、徐々に水やりの回数と量を減らし、葉が落ち始めた頃から春までは完全に断水してください。春に新芽が芽吹き始めたら、いきなり多量の水を与えるのではなく、少しずつ水やりの回数と量を増やしていくのがポイントです。生育期の夏には、薄めた液体肥料を与えるか、植え付け時に用土によく発酵した有機質肥料や緩効性肥料を少量混ぜ込むのも効果的です。休眠中も可能な限り日光に当て、日中に鉢内と植物自体の温度を上げることで、耐寒性が増し、冬越しがしやすくなります。
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