★ステファニア ロツンダ(Stephania rotunda)の特徴:
- 原産地:東南アジアの熱帯・亜熱帯地域に広く分布(特にタイ、ラオス、カンボジア、ベトナム、インド、ミャンマー、中国雲南省西部、マレー半島の一部を含むインドシナ半島)
- 成長した株の特徴: ステファニア ロツンダは、ツヅラフジ科に属する魅惑的な塊根植物です。その最大の特徴は、まるで自然が創り出した芸術品のような、丸く木質の塊茎(コーデックス)。このユニークな基部からは、繊細なつる性の茎が優雅に伸び、柔らかく円形の葉をつけます。塊茎の力強い質感と葉の軽やかな優雅さが織りなすコントラストは、見る者を惹きつけます。東南アジアの熱帯雨林に自生するつる植物(リアナ)で、乾燥期には塊茎にたっぷりと水を蓄え、涼しい季節には葉を落として休眠するという、たくましい生命力を持っています。古くから、その茎、葉、塊茎は、喘息や頭痛、発熱、下痢など、様々な症状の治療に伝統医療で用いられてきました。
- 育成の際の注意点:
- 日当たり: 明るく柔らかな間接光を好みます。直射日光は葉焼けの原因となるため避け、特に塊茎には強い日差しが当たらないように管理してください。
- 水やり: 水やりは控えめが基本です。土の表面が乾いてからさらに深さ1cmほど乾燥したことを確認してから与えてください。夏の成長期は週に2回程度、冬は週に1回程度が目安ですが、必ず土の乾燥具合を指で確認しましょう。特に休眠期に入り葉が落ちている間は、水やりを大幅に減らし、塊茎を乾燥気味に保つことが重要です。過湿は塊茎の腐敗や葉の黄変を招きます。休眠期に根を刺激せず、新しい芽吹きが見られるまで塊茎を乾燥させることで、健全な成長を促します。
- 土壌: 水はけの非常に良い土壌を好みます。サボテン・多肉植物用の用土に、さらに砂や軽石などを混ぜて排水性を高めたものが最適です。
- 肥料: 活発な成長期(春から夏)には、希釈した液体肥料を月に1~2回程度、控えめに与えると良いでしょう。
- その他: そのユニークな姿からは想像できないほど育てやすく、園芸初心者の方にもおすすめです。つる性の茎は、お好みに合わせてトレリスや細い支柱で誘引することで、より魅力的な姿を楽しめます。また、ペットにも無害な植物ですので、安心して室内で育てられます。
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