エケベリア属(Echeveria)の生態特性と栽培管理
ベンケイソウ科に属するエケベリアは、中南米・メキシコの高原地帯を主な自生地とする多肉植物です。茎を中心に肉厚な葉が放射状に展開する「ロゼット」を形成し、その幾何学的な美しさは観賞価値が高く評価されています。
品種特性と形態
原種・交配種を含め数千の品種が存在し、葉の表面に白い粉を纏う「ブルーム系」、葉先が鋭く色づく「爪系」、葉縁が波打つ「フリル系」など多様な形態分化を見せます。
栽培の要諦(春秋型)
日本の気候下では、高温多湿への対策が最重要課題です。
- 環境: 十分な日照と「通風」が不可欠です。光量不足は徒長(茎の伸長)を招き、ロゼットの崩壊につながります。
- 灌水: 生育期の春・秋は用土が乾燥次第、鉢底から流れるほど与え、根の代謝を促します。一方、夏・冬は休眠に伴い吸水力が落ちるため、断水気味に管理し、蒸れや凍結壊死を防ぎます。
- 発色: 秋季の低温と日照、乾燥ストレスがアントシアニン等の色素合成を促進し、本来の鮮烈な紅葉を発現させます。